“絃妓”の読み方と例文
読み方割合
げんぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに娼あるももってその楽しみを満たすに足らず。ここにおいてさらに絃妓げんぎを求む。社会に貧者ありその子女をもって絃妓となす。ゆえにすなわち絃妓といえる者社会に出ずるあり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
絃妓げんぎも来り、舞子も来りて、一家狂するばかりなり。宴終りてのち、種々しめやかなる話しも出で、あかつきに至りて興はなお尽きざりき。七年のかたを、一夜に語り一夜に聴かんとはやれるなるべし。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
こはかかる有様を見せしめなば妾の所感如何いかがあらんとて、磯山が好奇ものずきにもことに妾を呼びしなりしに、妾の怒り思いのほかなりしかば、同志はいうもさらなり、絃妓げんぎらまでも、衷心ちゅうしん大いにずる所あり
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)