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素的
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すてき
ふりがな文庫
“
素的
(
すてき
)” の例文
ねえ君、だからソバケーヴィッチなんかすっぽかしちまってさ! おれんちへ行こうよ!
素的
(
すてき
)
な蝶鮫の乾物を御馳走するぜ。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
…………今日は誰も来ないと思ったら、イヤ
素的
(
すてき
)
な奴が来た。
蘭麝
(
らんじゃ
)
の
薫
(
かお
)
りただならぬという
代物
(
しろもの
)
、オヤ小つまか。小つまが来ようとは思わなかった。
墓
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
「なんて
素的
(
すてき
)
な町だろう。阿弗利加趣味と西欧趣味とが
斯
(
こ
)
う旨く調和しているなんて、なんて素的な町だろう!」
死の航海
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
道坂まで行くと
素的
(
すてき
)
に冷い水が湧いているというので、南日君は長い脛を飛ばして、サッサと先へ行ってしまう。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
その時己は彼の女の顔に、更に二つの
素的
(
すてき
)
に大きい黒い宝石が輝くのを一
瞥
(
べつ
)
した。二つの大きい黒い宝石と云うのは、それは彼の女の
眼球
(
めだま
)
のことである。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
「ジャンダルムっての、あら
素的
(
すてき
)
な岩壁ね、アンザイレンしましょうよ! そしてトラヴァースしてみない?」
案内人風景
(新字新仮名)
/
百瀬慎太郎
、
黒部溯郎
(著)
「それ、ウオツカと
乾葡萄
(
ほしぶだう
)
だぜ、露助め
素的
(
すてき
)
な物をくれよつた。あの爺さんに分けるんだが、どうせ
瓶
(
びん
)
ごと
此所
(
こゝ
)
に置くから勝手に飲むが好いや。そら一寸やつて見ねえ。」
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
然
(
しか
)
し、その
素的
(
すてき
)
な眺望にも増して、私の眼を
欹
(
そばだ
)
たせたのはその八畳と四畳半の二間きりの
亭
(
ちん
)
のような
小住宅
(
こじゅうたく
)
に、どうして引上げられたのか、見事な黒光りをもったピアノが一台
腐った蜉蝣
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
龜甲屋の旦那が来い/\というが、今まで一度も行かなかったが、忘れて行ったものを黙って置いちゃア気が済まねえから、持って云って
投
(
ほう
)
り込んで来たが、柳島の
宅
(
うち
)
ア
素的
(
すてき
)
に立派なもんだ
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「どうも
素的
(
すてき
)
な香だ、何でも
曰
(
いは
)
く
附
(
つき
)
の物に相違ない。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
収 いいんですよ、そりゃ、
素的
(
すてき
)
じゃありませんか。
みごとな女
(新字新仮名)
/
森本薫
(著)
「
素的
(
すてき
)
だ。——それで
彼
(
あれ
)
はその後どうですか」
故郷
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
その
俳優
(
やくしゃ
)
というのが又
素的
(
すてき
)
だ。
火星の芝居
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
やあ!
素的
(
すてき
)
だなア!
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
それに反して多四郎は、この
素的
(
すてき
)
もない黄金を自分一人でせしめたいものだと
魂胆
(
こんたん
)
を巡らしているのであった。多四郎は四方を見廻したがグイと
懐中
(
ふところ
)
へ手を入れた。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
兼「ムヽ橋本屋だ、
彼家
(
あすこ
)
で喰った
※
(
めばる
)
の
煮肴
(
にざかな
)
は
素的
(
すてき
)
に旨かったなア」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「どれ拙者にも見せてくれ。あッ、なるほど。これは
素的
(
すてき
)
。女であろう、変装した女」
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「六文六文と馬鹿には出来ねえ、
昨夜
(
ゆうべ
)
買った六文なんか、そりゃあ
素的
(
すてき
)
な味だった」
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
的
常用漢字
小4
部首:⽩
8画
“素”で始まる語句
素人
素
素直
素性
素振
素気
素朴
素足
素姓
素破