トップ
>
箱書
>
はこがき
ふりがな文庫
“
箱書
(
はこがき
)” の例文
それは/\お気の毒なことだ、
貴方
(
あなた
)
は
以前
(
もと
)
はお
旗下
(
はたもと
)
かね。乞「いえ/\。主「ンー……
南蛮砂張
(
なんばんすばり
)
の
建水
(
みづこぼし
)
は、
是品
(
これ
)
は
遠州
(
ゑんしう
)
の
箱書
(
はこがき
)
ではないかえ。 ...
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼の観音はめぐりめぐって去年の秋のこと、或る人が
箱書
(
はこがき
)
をしてくれといって持って来た作を見ると、それが合田氏に贈ったその観音でありました。
幕末維新懐古談:50 大病をした時のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
画家
(
ゑかき
)
仲間の
達者人
(
たつしやじん
)
といはれた富岡鉄斎翁も近頃
大分
(
だいぶん
)
耄
(
ほう
)
けて来た。
狡
(
ずる
)
い道具屋などはそれを
好
(
い
)
い事にして、よく
贋物
(
にせもの
)
を持ち込んでは、
巧
(
うま
)
く
箱書
(
はこがき
)
を取らうとする。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
人々の見方には充分な直観の基礎がないのです。いかにそれ等の人々は
箱書
(
はこがき
)
に頼っているでしょう。
民芸とは何か
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
「いゝえ。主人は絵の好い悪いなんか分りませんけれど、親戚の画家から戴いたばかりでしたから、
箱書
(
はこがき
)
を覚えていて、『これは
雁鴨青籠詰
(
がんかもあおかごづ
)
めの図ですよ』と申しました」
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
箱書
(
はこがき
)
といい、どうもそれが稲川家の宝物であるらしく思われてならなかった。
半七捕物帳:27 化け銀杏
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
夫故
(
それゆゑ
)
箱書
(
はこがき
)
も
黙阿弥翁
(
もくあみをう
)
に
認
(
したゝ
)
めて
貰
(
もら
)
ひましたが、
此文中
(
このぶんちう
)
にもある
通
(
とほ
)
り十
有余年
(
いうよねん
)
昔話
(
むかしばなし
)
が
流行
(
はやつ
)
たことと見えまする。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何でもこの硯一つで河合家の百硯に対抗するといふ
代物
(
しろもの
)
で、山陽の
賞
(
ほ
)
めちぎつた
箱書
(
はこがき
)
さへ
添
(
そ
)
はつてゐるので、硯好きの河合はいゝ
機会
(
をり
)
があつたら、何でも自分の方に
捲
(
ま
)
き上げたいものだと
古松研
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼らは
箱書
(
はこがき
)
に頼ったのではない。銘に依ったのではない、誰の作なるかを尋ねたのではない。人々の評に習ったのではない。また古いが故に愛したのでもない。ものをじかに見たのである。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
先
(
まづ
)
此方
(
こちら
)
へと、
鑑定
(
めきゝ
)
をして
貰
(
もら
)
ふ
積
(
つも
)
りで、
自慢
(
じまん
)
の
掛物
(
かけもの
)
は
松花堂
(
しやうくわだう
)
の
醋吸
(
すすひ
)
三
聖
(
せい
)
を見せるだらう、
宜
(
よ
)
い
掛物
(
かけもの
)
だ、
箱書
(
はこがき
)
は
小堀
(
こぼり
)
権
(
ごん
)
十
郎
(
らう
)
で、
仕立
(
したて
)
が
慥
(
たし
)
か
宜
(
よ
)
かつたよ、
天地
(
てんち
)
が
唐物緞子
(
からものどんす
)
、
中
(
なか
)
が
白茶地
(
しらちやぢ
)
の
古金襴
(
こきんらん
)
で。
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何でもこの硯一つで河合家の百硯に対抗するといふ
代物
(
しろもの
)
で、山陽の
賞
(
ほ
)
めちぎつた
箱書
(
はこがき
)
さへ
添
(
そ
)
はつてゐるので、硯好きの河合はいゝ
機会
(
をり
)
があつたら、何でも自分の方に
捲
(
ま
)
き上げたいものだと
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
箱
常用漢字
小3
部首:⽵
15画
書
常用漢字
小2
部首:⽈
10画
“箱書”で始まる語句
箱書付
箱書附魚屋茶碗