笑顏えがほ)” の例文
新字:笑顔
青木さん夫婦ふうふはこのごろにないりのある、明るい氕持きもちで、希望きばう信頼しんらい笑顏えがほたがひにぢつと見交みかはし合つた。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「そんぢや南瓜たうなすもらつてえゝんだな、馬鹿ばかけえ南瓜たうなすぢやねえかな、明日あしたまでいてくろうな」おつたは始終しよつちう笑顏えがほつくつてところみなみ女房にようばうねぎ一束ひとたばわらでくるんだのをかゝへてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
春枝夫人はるえふじん笑顏えがほ天女てんにようるはしきよりもうるはしく、あほ御空みそらにはくもあゆみをとゞめ、なみとり吾等われら讃美さんびするかとうたがはるゝ。この快絶くわいぜつときたちま舷門げんもんのほとりに尋常たゞならぬ警戒けいかいこゑきこえた。