“えがほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
笑顏50.0%
笑顔50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春枝夫人はるえふじん笑顏えがほ天女てんにようるはしきよりもうるはしく、あほ御空みそらにはくもあゆみをとゞめ、なみとり吾等われら讃美さんびするかとうたがはるゝ。この快絶くわいぜつときたちま舷門げんもんのほとりに尋常たゞならぬ警戒けいかいこゑきこえた。
若い上さんの笑顔えがほ! それが不思議にも私の心を惹いた。それは誰かに似てゐた。何処かで美しいと思つた誰かに? 眼、眉、其奥にその女が居た。長い間、私はその誰かを心の中に繰返して歩いた。
百日紅 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)