“えがお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
笑顔89.3%
得顔6.6%
笑貌1.6%
笑面1.6%
画顔0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尾上おのえてるは、含羞はにかむような笑顔えがおと、しなやかな四肢とを持った気性のつよい娘であった。浅草の或る町の三味線職の長女として生れた。
古典風 (新字新仮名) / 太宰治(著)
こういう場合には、情熱が時を得顔えがおにのさばり出て、それがちょうどいい工合ぐあいに事件と調和するときには、いつまでもその事件の蔭にとどこおっているものである。
地蔵様は忍辱にんにく笑貌えがおを少しも崩さず、堅固に合掌してござる。地蔵様を持て来た時植木屋が石の香炉を持て来て前に据えてくれた。朝々其れに清水を湛えて置く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
と、与八は相変らず人の好い笑面えがおを以てこれに答えました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
羽根の中の画顔えがおは王さまが今まで一日もお忘れになることが出来なかった、あの王女の顔でした。
黄金鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)