“えがお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
笑顔88.9%
得顔6.8%
笑貌1.7%
笑面1.7%
画顔0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新婚後まだ何日も経たない房子は、西洋箪笥たんすの前にたたずんだまま、卓子テーブル越しに夫へ笑顔えがおを送った。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お梅は座敷のすみの方の薄暗い所に蹲居つくなんで浪花節を聞いていたが、みんなが笑う時でも笑顔えがお一つしなかった。
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
成願寺の森の中の蘆荻ろてきはもう人の肩を没するほどに高くなって、剖葦よしきりが時を得顔えがおにかしましく鳴く。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
こういう場合には、情熱が時を得顔えがおにのさばり出て、それがちょうどいい工合ぐあいに事件と調和するときには、いつまでもその事件の蔭にとどこおっているものである。
空色そらいろぎぬ笑貌えがおの花嫁は、白い手巾はんかちを振り/\視界の外に消えた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
地蔵様は忍辱にんにく笑貌えがおを少しも崩さず、堅固に合掌してござる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
と、与八は相変らず人の好い笑面えがおを以てこれに答えました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
こは夜業を妨げぬと笑面えがお作りつ、また急ぎゆけり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ところが、今ウイリイの羽根を見てびっくりなすったのもそのはずです。羽根の中の画顔えがおは王さまが今まで一日もお忘れになることが出来なかった、あの王女の顔でした。
黄金鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)