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竜神
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りゅうじん
ふりがな文庫
“
竜神
(
りゅうじん
)” の例文
百人の白拍子をして舞はせられしに、九十九人舞ひたりしに、
其験
(
そのしるし
)
もなかりけり。
静
(
しずか
)
一人舞ひたりとても、
竜神
(
りゅうじん
)
示現
(
じげん
)
あるべきか。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
詳
(
くわ
)
しいことは
後
(
あと
)
で
追々
(
おいおい
)
話
(
はな
)
すとして、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
人間
(
にんげん
)
は
竜神
(
りゅうじん
)
の
子孫
(
しそん
)
、
汝
(
そち
)
とても
元
(
もと
)
へ
溯
(
さかのぼ
)
れば、
矢張
(
やは
)
りさる
尊
(
とうと
)
い
竜神様
(
りゅうじんさま
)
の
御末裔
(
みすえ
)
なのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「その、わしの親たちはね、母親の里なのですよ、紀州の山奥に
竜神
(
りゅうじん
)
という温泉場があるのですよ、そこでね、いま温泉宿をやっているのですよ」
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ただ何度となく恐ろしそうに
頷
(
うなず
)
くばかりでございましたが、やがてまた震え声で、『見たともの、見たともの、
金色
(
こんじき
)
の爪ばかり閃かいた、一面にまっ黒な
竜神
(
りゅうじん
)
じゃろが。』
竜
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
これは日本橋油町の
鉾出車
(
ほこだし
)
にあったもので、神田田町の「猿」、京橋の「
閑古鳥
(
かんことり
)
」と並んで、有名な日本橋の「
竜神
(
りゅうじん
)
」とは違うが維新の時国外へ流れ出てしまった、この有名な蘭陵王の面は
旧聞日本橋:05 大丸呉服店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
と磯の
焚火
(
たきび
)
に立ちはだかり下品な冗談を大声で言ってどっと笑い
囃
(
はや
)
し、金内はひとり悲しく、聞えぬ振りして、一心に
竜神
(
りゅうじん
)
に祈念し、あの人魚の
鱗
(
うろこ
)
一枚、髪一筋でもいまこの入海から出たならば
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
左様
(
さよう
)
、
先祖
(
せんぞ
)
といえば
先祖
(
せんぞ
)
であるが、
寧
(
むし
)
ろ
人間
(
にんげん
)
の
遠祖
(
えんそ
)
、
人間
(
にんげん
)
の
創造者
(
つくりぬし
)
と
言
(
い
)
ったがよいであろう。つまり
竜神
(
りゅうじん
)
がそのまま
人間
(
にんげん
)
に
変化
(
へんげ
)
したのではない。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「あれ、
彼処
(
あすこ
)
ですわ。」と玉野が
指
(
ゆびさ
)
す、
大池
(
おおいけ
)
を
艮
(
うしとら
)
の
方
(
かた
)
へ寄る
処
(
ところ
)
に、板を浮かせて、小さな
御幣
(
ごへい
)
が立つて居た。真中の
築洲
(
つきず
)
に
鶴
(
つる
)
ヶ
島
(
しま
)
と言ふのが見えて、
祠
(
ほこら
)
に
竜神
(
りゅうじん
)
を
祠
(
まつ
)
ると聞く。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
当日は一しょに
竜神
(
りゅうじん
)
の天上する所を見に行くと云う約束までもさせられました。
竜
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
現
(
げん
)
に
俺
(
わし
)
なども
竜神
(
りゅうじん
)
の
一人
(
ひとり
)
であるが、そちの
指導役
(
しどうやく
)
として
現
(
あら
)
われる
時
(
とき
)
は、いつも
斯
(
こ
)
のような、
老人
(
ろうじん
)
の
姿
(
すがた
)
になっている……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「えゝ、浦安様は、浦安かれとの、其の御守護ぢやさうにござりまして。水をばお
司
(
つかさど
)
りなされます、
竜神
(
りゅうじん
)
と申すことでござります。これの、
太夫様
(
たゆうさま
)
にお茶を替へて上げぬかい。」
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『さては
竜神
(
りゅうじん
)
の御出ましか。』と、嬉しいともつかず、恐しいともつかず、ただぶるぶる
胴震
(
どうぶる
)
いをしながら、川魚の荷をそこへ置くなり、ぬき足にそっと忍び寄ると、采女柳につかまって
竜
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“竜神”の意味
《名詞》
竜神 (りゅうじん)
竜を神格化し水を司るとされる神。竜宮に住むとされ海神や水神として祀られ農民の間では雨乞いの対象となり、漁師の間でも信仰された。
仏教における竜王。天竜八部衆の一つ。
(出典:Wiktionary)
竜
常用漢字
中学
部首:⽴
10画
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
“竜神”で始まる語句
竜神様
竜神界
竜神達
竜神八部
竜神松五郎