突起とつき)” の例文
こんなおほきい石棺せきかんになりますと、そのいし運搬うんぱんするのに不便ふべんでありますから、いしのまはりにいぼのような突起とつき數箇所すうかしよけて、はこぶのにつごうよくしてをりますが
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
はるかざつて黄色きいろぬのおほうたやうなはなも、はるらしいあめがちら/\とつてしもけたやうな滅切めつきりあをみをくはへてころそのひらいた心部しんぶにはたゞわづか突起とつき見出みいだす。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
もっとも、このふたにはやはりいまはなしした突起とつき四隅よすみいてゐるのが普通ふつうであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ころはらが一ばん危險きけんだといはれてごとくおしなはそれが原因もとたふれたのである。胎兒たいじは四つきぱいこもつたので兩性りやうせいあきらかに區別くべつされてた。ちひさいまたあひだには飯粒程めしつぶほど突起とつきがあつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
のちにはその突起とつきがまたかざりの意味いみにも役立やくだつことになつたのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)