着手ちやくしゆ)” の例文
左樣さよう不肖ふつゝかながら、この櫻木さくらぎ畢世ひつせいちからつくして、わが帝國海軍ていこくかいぐんめに、前代未聞ぜんだいみもんある有力いうりよくなる軍器ぐんき製造せいぞう着手ちやくしゆしてるのです。
このスエーデンの博物館はくぶつかんつくつたひとは、最初さいしよからおほくの金錢きんせんとうじて着手ちやくしゆしたのではなく、すこしづゝあつめてなが年月としつきあひだ一人ひとりちからでもつて完成かんせいさせたことをおもふときは
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
此方こちらも会ふのが億劫おくゝふで、いつか/\と思ひながら、今だに着手ちやくしゆもせずにると始末しまつです、今日こんにちお話をるのはほん荒筋あらすぢで、年月ねんげつなどはべつして記憶きおくしてらんのですから
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさいまこのたうちゆうひそめてかねくわだつるといふ、軍事上ぐんじじやう大發明だいはつめい着手ちやくしゆしてるのではあるまいか。讀者どくしや諸君しよくんおそらく此邊このへん想像さうぞうくだらう。
いまこの無人島むじんとうひそめてるのは、まつたく、かねくわだつる、軍事上ぐんじじやう一大いちだい發明はつめい着手ちやくしゆしてるのです——。