“生得:しやうとく” の例文
“生得:しやうとく”を含む作品の著者(上位)作品数
森鴎外4
野村胡堂4
アリギエリ・ダンテ1
シャーロット・ブロンテ1
レオ・トルストイ1
“生得:しやうとく”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩7.1%
文学 > 英米文学 > 小説 物語3.6%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語1.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
私は、彼等は生得しやうとくのしとやかさや、自重心や、優れた才能を持つてゐるといふ實例を、少なからず發見した。
奧さんは生得しやうとく寢坊ではあるが、これもまさか旦那が講義の時間に遲れても好いとおもふ程、のん氣ではない。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
八五郎は文句を言ひ乍らも、生得しやうとくの糞力を出して、血の附いた女臼の方を、二階の窓際まで運んで來ました。
銭形平次捕物控:260 女臼 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
生得しやうとく聰明な人だけに、老臣等に掣肘せいちゆうせられずに、獨力で國政を取りさばいて見たかつた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
あゝ生得しやうとくさちある靈よ、味はゝずして知るによしなき甘さをば、永遠とこしへ生命いのちの光によりてあぢはふ者よ 三七—三九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
生得しやうとく変化へんげある獣ぢやて、あの位の用を勤めるのは、何でもござらぬ。」
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
いやもう生得しやうとく大嫌だいきらひきらひといふより恐怖こわいのでな。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
跡腹の病める、あらゆるさいはひ生得しやうとく好かないのである。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
パシエンカは生得しやうとく人の不和を平気で見てゐることが出来ない。
「いや、千本殿は見かけに寄らぬ大酒だが、私は身體に似氣なく生得しやうとく下戸げこで、ほんの猪口ちよこで二三杯といふところだ、——尤も眠氣を拂ふために、夜つぴて濃い茶を呑んで居た」
生得しやうとくひづみ悉皆消散せる
深夜の道士 (新字旧仮名) / 富永太郎(著)
八五郎は人波を掻きわけ乍ら、生得しやうとくの大きな聲でわめき散らすと、さしもに執拗しつあうな野次馬も、嗅ぎわけられる恐ろしさから逃れようとしたか、一人減り、二人歸り、人垣は後ろの方からゾロゾロと崩れて行くのでした。
彼女は彼女で、本當の佛蘭西人生來じんせいらいの懷疑心をすつかり表はして、ロチスター氏に、「生得しやうとくの譃つき」(un vrai menteur)だときめつけて、自分は彼の「お伽噺」は、ちつとも信用してゐないと斷言した。
「馬といふものは、驚き易いものだが、生得しやうとく泳ぎは知つて居る。水馬の術などは、その馬の性状を生かすのが主意で、重いよろひを着けた人間が、馬に泳がして貰ふ術といつても宜い——まして音無瀬おとなせと言はれた名馬が、橋から落ちたくらゐのことで容易に死ぬ筈はない」
はじめ參候節に、彌次兵衞申候は、生得しやうとく下戸げこと、戒行の堅固な處と、氣の強い處と、三つのかね合故あひゆゑ、目をまはさずにすみ申候、此三つの内が一つ闕候かけさふらうても目をまはす怪我にて、目をまはす程にては、療治も二百日餘りかゝ可申まうすべく、目をばまはさずとも百五六十日の日數を經ねば治しがたしと申候。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)