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猶且
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やつぱり
おつぎは
燒趾の
始末の
忙しい
間にも
時々卯平を
見た。
然し
卯平を
慰めるに一
錢の
蓄へもないおつぎは
猶且何の
方法も
手段も
見出し
得なかつたのである。
それから
又四
日目に
佛を
送つて
村落の
者は
黄昏の
墓地に
落ち
合うた。
蛇は
猶且棺臺の
陰を
去らなかつた。
蛇は
自由に
匍匐ふには
餘りに
瘡痍が
大きかつた。
其の
時は
幾多の
民家が
猶且非常な
慘害を
蒙つて、
村落の
凡ては
自分の
凌ぎが
漸とのことであつたので、
殆んど
無用である
寮の
再建を
顧みるものはなかつた。