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滞
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とゞこほ
ふりがな文庫
“
滞
(
とゞこほ
)” の例文
旧字:
滯
此場合に二条殿には御嫌疑の為め御役御免に相成、御婚姻御用係を命ぜらる、万事御用向担当
滞
(
とゞこほ
)
り無く御婚儀
相済
(
あひすま
)
せられたり云々。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「
一寸
(
ちよつと
)
伺
(
うかゞ
)
ひますが、アノ、アノ、
田村
(
たむら
)
と
云
(
い
)
ふ
女
(
をんな
)
のお
墓
(
はか
)
で
御在
(
ござい
)
ますが、アノ、それはこちらのお
寺
(
てら
)
で
御在
(
ござい
)
ませうか。」と
道子
(
みちこ
)
は
滞
(
とゞこほ
)
り
勝
(
が
)
ちにきいて
見
(
み
)
た。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
去年の末に幸ひ美奈子の長篇小説が
某
(
なにがし
)
新聞社へ買取られたので、其の稿料で大崎村の諸
払
(
はらひ
)
の
滞
(
とゞこほ
)
りやら麹町の新居の敷金やら引越料やらを
辛
(
やつ
)
と
済
(
すま
)
す事が出来た。
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
小賢
(
こざか
)
しき口返答する下郎かな。腹の足しにもならぬ花の種子を蒔きて無用の骨を折らむより
此
(
この
)
間、申し付けし
庫裡
(
くり
)
の流し先を掃除せずや。飯粒、茶粕の
類
(
たぐ
)
ひ淀み
滞
(
とゞこほ
)
りて日盛りの臭き事
一方
(
ひとかた
)
ならず。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
道子
(
みちこ
)
は
三月
(
みつき
)
たゝぬ
中
(
うち
)
立派
(
りつぱ
)
な
稼
(
かせ
)
ぎ
人
(
にん
)
となり、
母
(
はゝ
)
への
仕送
(
しおく
)
りには
何
(
なん
)
の
滞
(
とゞこほ
)
りもなくやつて
行
(
い
)
つたが、
程
(
ほど
)
なく
其母
(
そのはゝ
)
も
急病
(
きふびやう
)
で
死
(
し
)
んでしまひ、
道子
(
みちこ
)
はそれから
以後
(
いご
)
、
店
(
みせ
)
で
稼
(
かせ
)
ぐ
金
(
かね
)
は
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
▼ もっと見る
岸によどみて
滞
(
とゞこほ
)
り
偏奇館吟草
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
滞
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
“滞”を含む語句
滞在
凝滞
停滞
渋滞
滞在中
滞留
遅滞
滞陣
沈滞
結滞
無滞
萎靡沈滞
血滞
鬱滞
礙滞
疑滞
無遅滞
潴滞
滞米
滞留中
...