“沈滞”の読み方と例文
旧字:沈滯
読み方割合
ちんたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いやそれよりも、伊丹の領民りょうみんがみな必ずしも、領主の叛旗はんきにたいして、支持をもっていないことも、この町に沈滞ちんたいな気の見える一因であるということもできる。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このへんはもう春とつてもきたな鱗葺こけらぶき屋根やねの上にあかるく日があたつてゐるとふばかりで、沈滞ちんたいした堀割ほりわりの水がうらゝかな青空の色をのまゝに映してゐる曳舟通ひきふねどほり。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)