“結滞”の読み方と例文
読み方割合
けったい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっともこの頃は年をったせいか、人に会うのと、字を書くのが大儀になった。心臓にコタエて息が切れたり脈が結滞けったいしたりするから、面会と字書きを御免蒙っている。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私はその異様の瞬間に、今まで快く流れていた心臓の潮流をちょっと鈍らせた。しかしそれは単に一時の結滞けったいに過ぎなかった。私の心は五分とたないうちに平素の弾力を回復した。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)