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済
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すみ
ふりがな文庫
“
済
(
すみ
)” の例文
旧字:
濟
お嬢様、どうしたものでございますね。御婚礼のお
目出度
(
めでたい
)
に、泣いていらしっちゃあ
済
(
すみ
)
ません。まあ、涙を拭いて、婿様をお見上げ遊ばせ。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
白粉
(
おしろい
)
つけて
美
(
い
)
い
衣類
(
きもの
)
きて迷ふて来る人を
誰
(
た
)
れかれなしに丸めるがあの人達が商売、ああ
我
(
お
)
れが貧乏に成つたから
搆
(
かま
)
いつけてくれぬなと思へば何の事なく
済
(
すみ
)
ましよう
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御迷惑かけては
済
(
すみ
)
ませぬ故どうか御帰りなされて下さりませ、エヽ千日も万日も止めたき
願望
(
ねがい
)
ありながら、と
跡
(
あと
)
の一句は口に
洩
(
も
)
れず、
薄紅
(
うすくれない
)
となって顔に
露
(
あらわ
)
るゝ
可愛
(
かわゆ
)
さ
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
永々
(
なが/\
)
御恩を受けたお屋敷の若様だから
何
(
ど
)
んなにもして上げなければならん、と
死際
(
しにぎわ
)
に遺言して亡なりましたが、貴方が若様なれば何うか
此方
(
こちら
)
へ一晩でもお泊め申さんでは
済
(
すみ
)
ませんから
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
不図又文三の言葉
尻
(
じり
)
から燃出して以前にも
立優
(
たちまさ
)
る火勢、
黒烟
(
くろけぶり
)
焔々
(
えんえん
)
と顔に
漲
(
みなぎ
)
るところを見てはとても鎮火しそうも無かッたのも、文三が
済
(
すみ
)
ませぬの水を
斟尽
(
くみつく
)
して
澆
(
そそ
)
ぎかけたので次第々々に下火になって
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
と
嫉妬
(
しっと
)
の勢い
凄
(
すさ
)
まじきに大原も途方にくれ「ナニ少し
御馳走
(
ごちそう
)
になっていたものですから遅くなったのです。途中まででもお出迎いに参らなければ
済
(
すみ
)
ません」お代嬢「
済
(
すむ
)
も
済
(
すま
)
ないもあるもんか自分が
好
(
すき
)
であの子と狂い廻っていた癖に。あの子が大事か、親が大事か、満さんに解んねいか」
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
まさか推して子爵の婿になろうとの
思召
(
おぼしめし
)
でも御座るまいが、夫婦約束までなさったとて婚礼の
済
(
すみ
)
たるでもなし、お辰様も今の所ではあなたを恋しがって居らるゝ様子なれど
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
何うも
済
(
すみ
)
ませんとか有難うござるとかいう一口が揚代一本になるんですからねえ。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それは私が悪う御座りました、私が悪いに相違ござんせぬけれど、それは
兄様
(
にいさま
)
が、兄が、ああ誰れにも
済
(
すみ
)
ませぬ、私が悪う御座りました
免
(
ゆる
)
して免してと胸を抱いて苦しさうに身を
悶
(
もだ
)
ゆれば
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“済”の解説
済(せい)または倭 済(わ せい、生没年不詳)は、5世紀中頃(古墳時代中期)の倭王倭王済(日本人名大辞典)。「倭王済」とも倭王済(日本人名大辞典)。
興・武の父で、「倭の五王」の1人。第19代允恭天皇に比定する説が有力視される。
(出典:Wikipedia)
済
常用漢字
小6
部首:⽔
11画
“済”を含む語句
相済
聞済
内済
済南
返済
百済
事済
仕済
済度
日済
成済
経済
多士済々
救済
取済
百済寺
不相済
済寧
百済野
御済
...