ひぢ)” の例文
わが主曰ひけるは、フレジアス、フレジアス、こたびは汝さけぶも益なし、我等汝に身を委ぬるは、ひぢを越えゆくあひだのみ 一九—二一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
『大御田のみなわもひぢもかきたれてとるやさ苗は我が君の爲』
愛国百人一首に関連して (旧字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
みのの夕映すごき乾田ひだひぢうち絶えて鳴かずかはづひさしく
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
苔すこしひぢばみ青む捨石すていし
夏の日 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
つばくらら ひぢうちつけし
短歌集 日まはり (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
あざれたるひぢはら
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
この後ほどなく我は彼がひぢにまみれし民によりていたく噛み裂かるゝをみぬ、われこれがためいまなほ神を讚め神に謝す 五八—六〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
みのの夕映すごき乾田ひだひぢうち絶えて鳴かずかはづひさしく
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
こはひぢばめる橋ばしら
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
ひぢにかたむける見ゆ
短歌集 日まはり (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
霜の夜のなぎさひぢ
寂寞 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
それ地上現に大王のあがめをうけしかも記念かたみにおそるべき誹りを殘してひぢの中なる豚の如くこゝにとゞまるにいたるものその數いくばくぞ 四九—五一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
聲は無しただに月夜の田のひぢにおのれ身がくり冬眠るもの
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ひぢはらひ釘うたん
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
月を超ゆること數日、我は大いなる法衣ころもが、これをひぢに汚さじとつとむる者にはいと重くして、いかなる重荷もたゞ羽と見ゆるをしれり 一〇三—一〇五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
声は無しただに月夜の田のひぢにおのれ身がくり冬眠るもの
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
わがかく説分ときわくる處正しくば、愛せらるゝ禍ひは即ち隣人となりびとの禍ひなる事亦おのづから明かならむ、而して汝等のひぢの中にこの愛の生ずるさま三あり 一一二—一一四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
春すでに刈田に黒きひぢのふくらみやはしうちにほひつつ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
この小さき島のまはりのいと/\低きところ浪打つかなたに、藺ありてやはらかきひぢの上にふ 一〇〇—一〇二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
春すでに刈田に黒きひぢのふくらみやはしうちにほひつつ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)