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泣悲
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なきかな
ふりがな文庫
“
泣悲
(
なきかな
)” の例文
委敷
(
くはしく
)
物語ればお花は元より友次郎も夢かとばかり打驚き涙は落て瀧の如く中にもお花は心も
亂
(
みだ
)
るゝばかりに
泣悲
(
なきかな
)
しみ
暫時
(
しばし
)
は
正體
(
しやうたい
)
も非ざりしが何思ひけん友次郎が
脇差
(
わきざし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これ、
佐藤次信
(
さとうつぎのぶ
)
忠信
(
たゞのぶ
)
兄弟
(
きやうだい
)
の
妻
(
つま
)
、
二人
(
ふたり
)
都
(
みやこ
)
にて
討死
(
うちじに
)
せしのち、
其
(
そ
)
の
母
(
はゝ
)
の
泣悲
(
なきかな
)
しむがいとしさに、
我
(
わ
)
が
夫
(
をつと
)
の
姿
(
すがた
)
をまなび、
老
(
お
)
ひたる
人
(
ひと
)
を
慰
(
なぐさ
)
めたる、
優
(
やさ
)
しき
心
(
こゝろ
)
をあはれがりて
時
(
とき
)
の
人
(
ひと
)
木像
(
もくざう
)
に
彫
(
きざ
)
みしものなりといふ。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
もすべきに御不運にて
御早世
(
ごさうせい
)
なりしは返す/″\も
殘念
(
ざんねん
)
なりと
獨
(
ひと
)
り
泣悲
(
なきかな
)
しむも
理
(
ことわ
)
りとこそ
聞
(
きこえ
)
けれ扨も八代將軍には或時
御側御用
(
おそばごよう
)
取次に
御尋
(
おんたづ
)
ね有やうは
先年
(
せんねん
)
勢州
(
せいしう
)
山田奉行を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
落
(
おと
)
し忽ち
産後
(
さんご
)
の
血
(
ち
)
上
(
あが
)
り是も其夜の
明方
(
あけがた
)
に
相果
(
あひはて
)
ければ
跡
(
あと
)
に
殘
(
のこり
)
しお三婆は
兩人
(
ふたり
)
の
死骸
(
しがい
)
に取付天を
仰
(
あふ
)
ぎ地に
俯
(
ふ
)
し
泣悲
(
なきかな
)
しむより外なきは見るも
哀
(
あは
)
れの次第なり
近邊
(
きんぺん
)
の者ども
婆
(
ばゝ
)
が
泣聲
(
なきごゑ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
泣
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
悲
常用漢字
小3
部首:⼼
12画
“泣”で始まる語句
泣
泣面
泣出
泣腫
泣々
泣声
泣言
泣音
泣聲
泣叫