“なきかな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
泣悲66.7%
哭悲33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
委敷(くはしく)物語ればお花は元より友次郎も夢かとばかり打驚き涙は落て瀧の如く中にもお花は心も亂(みだ)るゝばかりに泣悲(なきかな)しみ暫時(しばし)は正體(しやうたい)も非ざりしが何思ひけん友次郎が脇差(わきざし)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これ、佐藤次信(さとうつぎのぶ)忠信(たゞのぶ)兄弟(きやうだい)の妻(つま)、二人(ふたり)都(みやこ)にて討死(うちじに)せしのち、其(そ)の母(はゝ)の泣悲(なきかな)しむがいとしさに、我(わ)が夫(をつと)の姿(すがた)をまなび、老(お)ひたる人(ひと)を慰(なぐさ)めたる、優(やさ)しき心(こゝろ)をあはれがりて時(とき)の人(ひと)木像(もくざう)に彫(きざ)みしものなりといふ。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
もすべきに御不運にて御早世(ごさうせい)なりしは返す/″\も殘念(ざんねん)なりと獨(ひと)り泣悲(なきかな)しむも理(ことわ)りとこそ聞(きこえ)けれ扨も八代將軍には或時御側御用(おそばごよう)取次に御尋(おんたづ)ね有やうは先年(せんねん)勢州(せいしう)山田奉行を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
落(おと)し忽ち産後(さんご)の血(ち)上(あが)り是も其夜の明方(あけがた)に相果(あひはて)ければ跡(あと)に殘(のこり)しお三婆は兩人(ふたり)の死骸(しがい)に取付天を仰(あふ)ぎ地に俯(ふ)し泣悲(なきかな)しむより外なきは見るも哀(あは)れの次第なり近邊(きんぺん)の者ども婆(ばゝ)が泣聲(なきごゑ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
天(そら)を仰ぎ、地を敲(たた)きて哭悲(なきかな)しみ、九三ともにもと物狂はしきを、さまざまといひ和(なぐさ)めて、かくてはとて遂(つひ)に九四曠野(あらの)の烟(けぶり)となしはてぬ。