“水路(すゐろ)” の例文
まだ夏には早い五月の水路(すゐろ)に杉の葉の飾りを取りつけ初めた大きな三神丸(さんじんまる)の一部をふと學校がへりに發見した沖ノ端の子供の喜びは何に譬へよう。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
勘次(かんじ)は目(め)を掩(おほ)はれたやうで心細(こゝろぼそ)い霧(きり)の中(なか)に、其麽(そんな)ことで著(いちじる)しく延長(えんちやう)された水路(すゐろ)を辿(たど)つて居(ゐ)ながら、悠然(ゆつくり)として鈍(にぶ)い棹(さを)の立(た)てやうをするのに心(こゝろ)を焦慮(あせ)らせて
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
此山の標準(みちしるべ)、日本(ひのもと)の北海へながれきたりたる其水路(すゐろ)を詳究(しやうきゆう)せんとて「唐土(もろこし)歴代(れきだい)州郡(しうぐん)沿革地図(えんかくちづ)」に拠(より)て清国(いまのから)の道程(みちのり)図中(づちゆう)を撿(けん)するに、蛾眉山は清朝(いまのから)の都(みやこ)を距(へだつ)こと日本道四百里許(ばかり)の北に在り
此山の標準(みちしるべ)、日本(ひのもと)の北海へながれきたりたる其水路(すゐろ)を詳究(しやうきゆう)せんとて「唐土(もろこし)歴代(れきだい)州郡(しうぐん)沿革地図(えんかくちづ)」に拠(より)て清国(いまのから)の道程(みちのり)図中(づちゆう)を撿(けん)するに、蛾眉山は清朝(いまのから)の都(みやこ)を距(へだつ)こと日本道四百里許(ばかり)の北に在り
薄暮(たそがれ)の水路(すゐろ)に似たる心ありやはらかき夢のひとりながるる
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
滔々(たう/\)たる水路(すゐろ)五百余里(より)を流(なが)れて東海に入り、巨濤(こたう)に千倒(たう)し風波に万顛(てん)すれども断折(だんせつ)砕粉(さいふん)せず、直身(ちよくしん)挺然(ていぜん)として我国の洋中(おきなか)に漂(たゞよ)ひ、北海の地方に近(ちか)より、椎谷(しひや)の貧民(ひんみん)に拾(ひろは)れて始(はじめ)て水を辞(はな)れ
薄暮(かはたれ)の水路(すゐろ)にうつるむらさきの弧燈(こたう)の春の愁なるらむ
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
滔々(たう/\)たる水路(すゐろ)五百余里(より)を流(なが)れて東海に入り、巨濤(こたう)に千倒(たう)し風波に万顛(てん)すれども断折(だんせつ)砕粉(さいふん)せず、直身(ちよくしん)挺然(ていぜん)として我国の洋中(おきなか)に漂(たゞよ)ひ、北海の地方に近(ちか)より、椎谷(しひや)の貧民(ひんみん)に拾(ひろは)れて始(はじめ)て水を辞(はな)れ
橋ぎはの醤油竝倉西日さし水路(すゐろ)は埋む台湾藻の花
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
水路(すゐろ)のほとり月光の斜(ななめ)に射(さ)すもしをらしや。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
その湿(しめ)つた水路(すゐろ)に単艇(ボート)はゆき
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
菱(ひし)の咲く夏のはじめの水路(すゐろ)から
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
いまし、また水路(すゐろ)のはてに
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
灰(はひ)濁(だ)める水路(すゐろ)の靄に
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)