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氣晴
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きばらし
ミハイル、アウエリヤヌヰチも
猶且、
初中終、アンドレイ、エヒミチを
訪問ねて
來て、
氣晴を
爲せることが
自分の
義務と
心得てゐる。
これが、
丸持の
祕藏子だと、
匙庵老が
脈を
取つて、
氣鬱の
症でごわす、
些とお
氣晴を、と
來て、
直ぐに
野幇間と
變化る
奴。
一
時でも、
彼から
離れて
見たく
思ふので
有つたが、
友は
自分より
彼を一
歩でも
離す
事はなく、
何でも
彼の
氣晴をするが
義務と、
見物に
出ぬ
時は
饒舌り
續けて
慰めやうと、
附纒ひ
通しの
有樣。
アンドレイ、エヒミチはハヾトフが
自分を
散歩に
誘つて
氣晴を
爲せやうと
云ふのか、
或は
又自分に
那樣仕事を
授けやうと
云ふ
意なのかと
考へて、
左に
右服を
着換へて
共に
通に
出たのである。