書籍しよせき)” の例文
濱野はまのさんは、元園町もとぞのちやう下宿げしゆく樣子やうすつてた。——どくにも、宿やどでは澤山たくさん書籍しよせき衣類いるゐとをいた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
先生せんせい其一間そのひとま書齋しよさいとしてられましたが、書籍しよせき學校用がくかうようほか新刊物しんかんものが二三しゆとこうへいてあるばかりでした。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
與吉よきち學校がくかうからかへつてひつそりとしたいへたゞ卯平うへいがむつゝりとしてるのをると威勢ゐせいよくけてたのもしよげて風呂敷包ふろしきづゝみ書籍しよせきをばたりと座敷ざしきげてにはしまふ。卯平うへい
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
會毎くわいごと三人さんにん相談さうだんしてかならつき一度いちど贈品ぞうひん大島小學校おほしませうがくかうおくる、それがかならずしも立派りつぱものばかりではない、筆墨ひつぼくるゐ書籍しよせき圖畫づぐわるゐなどで、オルガン一臺いちだい寄送きそうしたのが一番いちばん金目かねめものであつた。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)