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旺盛
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わうせい
ふりがな文庫
“
旺盛
(
わうせい
)” の例文
彼の筆の早さを春水や種彦のそれと比較されると云ふ事は、自尊心の
旺盛
(
わうせい
)
な彼にとつて、勿論好ましい事ではない。しかも彼は遅筆の方である。
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
殊
(
こと
)
に人夫は皆藤原村及小日向村中
血気
(
けつき
)
旺盛
(
わうせい
)
の者にして、予等一行と
辛苦
(
しんく
)
を共にし、
古来
(
こらい
)
未曾有
(
みそういう
)
の
発見
(
はつけん
)
をなさんと欲するの
念慮
(
ねんりよ
)
ある者のみを
選
(
えら
)
びたるなり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
五十前後の
脂
(
あぶら
)
の乘つた中老人で、物慾の
旺盛
(
わうせい
)
らしいのと、何事も金で始末の出來ないものはないと思ひ込んで居る樣子で、ひどく平次の
癇
(
かん
)
にさはります。
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
然
(
しか
)
るに
今日
(
こんにち
)
の
状態
(
ぜうたい
)
は
如何
(
いかゞ
)
であるか、
外語研究
(
ぐわいごけんきう
)
の
旺盛
(
わうせい
)
はまことに
結構
(
けつこう
)
であるが、一
轉
(
てん
)
して
漫然
(
まんぜん
)
たる
外語崇拜
(
ぐわいごすうはい
)
となり、
母語
(
ぼご
)
の
輕侮
(
けいぶ
)
となり、
理由
(
りいう
)
なくして
母語
(
ぼご
)
を
捨
(
す
)
て
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
粗剛
(
そがう
)
な
厚
(
あつ
)
い
皮
(
かは
)
の
圍
(
かこ
)
みから
遁
(
のが
)
れて
爽快
(
さうくわい
)
な
呼吸
(
こきふ
)
を
仕始
(
しはじ
)
めたことを
悦
(
よろこ
)
ぶやうにずん/\と
伸長
(
しんちやう
)
して、
遂
(
つひ
)
には
伐
(
き
)
つても/\、
猶且
(
やつぱり
)
ずん/\と
骨立
(
ほねだ
)
つて
幹
(
みき
)
が
更
(
さら
)
に
形
(
かたち
)
づくられる
程
(
ほど
)
旺盛
(
わうせい
)
な
活力
(
くわつりよく
)
を
恢復
(
くわいふく
)
するのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
これは顔でも同じ事で、
下顎骨
(
したあごぼね
)
の張つた頬のあたりや、
稍
(
やや
)
大きい口の周囲に、
旺盛
(
わうせい
)
な動物的精力が、恐ろしい
閃
(
ひらめ
)
きを見せてゐる事は、
殆
(
ほとんど
)
壮年の昔と変りがない。
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
片鬢
(
かたびん
)
火傷
(
やけど
)
か何んかで大
禿
(
はげ
)
になつた上、惡い病ひで鼻も頬も潰れたらしく、見る眼も氣の毒なほど痛々しい姿ですが、それでも生活力は
旺盛
(
わうせい
)
らしく、馬の
草鞋
(
わらぢ
)
を履いた足と手で
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その戰鬪的な感じのする女——まだ二十八の、充分に生活力の
旺盛
(
わうせい
)
なのが、右の
頸動脈
(
けいどうみやく
)
から喉を
貫
(
つらぬ
)
かれ、それを刺した脇差は、疊の上に突つ立つて居るのは恐ろしいことでした。
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
四方は薄暗くなつたと言つても、八五郎の顏と調子が判らない程ではなかつたでせうが、自分の仕事に足を踏込まれると、かう言はずには居られない戰鬪意識の
旺盛
(
わうせい
)
な銅八であつたのです。
銭形平次捕物控:118 吹矢の紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“旺盛”の意味
《名詞》
旺盛(おうせい)
非常に盛んなこと。
(出典:Wiktionary)
旺
常用漢字
中学
部首:⽇
8画
盛
常用漢字
小6
部首:⽫
11画
“旺”で始まる語句
旺
旺然
旺溢
旺勃
旺秋