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断
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こと
ふりがな文庫
“
断
(
こと
)” の例文
旧字:
斷
広田先生は
其話
(
そのはなし
)
をした時に、笑ひながら、尤も是は
私
(
わたし
)
の
説
(
せつ
)
ぢやないよと
断
(
こと
)
わられた。成程三四郎にも
何処
(
どこ
)
が名文だか
能
(
よ
)
く
解
(
わか
)
らない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
困
(
こま
)
るなあ。おい
断
(
こと
)
わっちまえよ。奮起す。おーい、火山だなんてまるで
別
(
べつ
)
だよ。ちゃんと
立派
(
りっぱ
)
なビルデングになってるんだぜ。
ペンネンノルデはいまはいないよ 太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ただし前もってお
断
(
こと
)
わりしておきますが、わたくしはリョウマチのために人様のようにはからだが
利
(
き
)
きません。
猫八
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
おばあさんはそれを聞きましたが、その日はこの世も天国ほどに美しくって、これ以上のものをほしいとも思いませんでしたから、礼を言って
断
(
こと
)
わってしまいました。
真夏の夢
(新字新仮名)
/
アウグスト・ストリンドベリ
(著)
そのとおり……
断
(
こと
)
わっておくが、柚子さんは、その相手と、ただの一度も、文通したこともなければ、話をしたこともない。もちろん、手を握ったなんてこともない。
春雪
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
家族は
皆
(
みんな
)
追出してしまって、李花は吾々の手の内のものだ。それだけ
予
(
あらかじ
)
め
断
(
こと
)
っておく、
可
(
いい
)
か。
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
嫁入りしてからは、一度もこの仕事を
断
(
こと
)
わったことはありません
ぶどう畑のぶどう作り
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
けれどもそこにわざとらしく笑っている顔の多くが私に与えた不快の印象はいまだに消えずにいた。それで私は
断
(
こと
)
わろうとしたのである。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今日
(
けふ
)
は
遅
(
おそ
)
くなるとか云つて
断
(
こと
)
わつてゐた。
此間
(
このあひだ
)
から演芸会の事で大分奔走してゐる様だが、世話
好
(
ず
)
きなんだか、
馳
(
か
)
け
回
(
まは
)
る事が
好
(
す
)
きなんだか、一向要領を得ない男だ」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
おれが増給を
断
(
こと
)
わったと話したら、大将大きに喜んでさすが江戸っ子だ、えらいと
賞
(
ほ
)
めてくれた。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その会話の中には
親鸞上人
(
しんらんしょうにん
)
と
蓮如上人
(
れんにょしょうにん
)
という名がたびたび出て来た。十時少し廻った頃、松本は菓子と
御布施
(
おふせ
)
を僧の前に並べて、もう
宜
(
よろ
)
しいから御引取下さいと
断
(
こと
)
わった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私はその時留学を
断
(
こと
)
わろうかと思いました。それは私のようなものが、何の目的ももたずに、外国へ行ったからと云って、別に国家のために役に立つ訳もなかろうと考えたからです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ついでだから一杯食って行こうと思って上がり込んだ。見ると看板ほどでもない。東京と
断
(
こと
)
わる以上はもう少し奇麗にしそうなものだが、東京を知らないのか、金がないのか、
滅法
(
めっぽう
)
きたない。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
おれは
嘘
(
うそ
)
をつくのが
嫌
(
きら
)
いだから、仕方がない、だまされて来たのだとあきらめて、思い切りよく、ここで
断
(
こと
)
わって帰っちまおうと思った。宿屋へ五円やったから
財布
(
さいふ
)
の中には九円なにがししかない。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
“断”を含む語句
間断
切断
断念
独断
断片
引断
断崖
断然
断絶
断頭台
寸断
裁断
遮断
不断
言語道断
截断
途断
断々
診断
断定
...