料理店りょうりてん)” の例文
二人の青年紳士しんしりょうに出てみちまよい、「注文ちゅうもんの多い料理店りょうりてん」にはいり、その途方とほうもない経営者けいえいしゃからかえって注文されていたはなし。
うつくしい品物しなものを、いっぱいならべたみせまえや、おいしそうなにおいのする料理店りょうりてんまえとおったときに、おとこは、どんなになかあじけなくかんじたでしょう。
窓の下を通った男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
中食ちゅうじきはテストフてい料理店りょうりてんはいったが、ここでもミハイル、アウエリヤヌイチは、頬鬚ほおひげでながら、ややしばらく、品書しながき拈転ひねくって、料理店りょうりやのように挙動ふるま愛食家風あいしょくかふう調子ちょうしで。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
支那人しなじんしているちいさい料理店りょうりてんへ、わたしは、たびたびいきました。そこの料理りょうりがうまかったためばかりでありません。また五もくそばのりょうおおかったからでもありません。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
(中略、ここに「注文ちゅうもんの多い料理店りょうりてん」の中扉なかとびらのカットを挿入そうにゅうしてある)
「このおちゃには、蘭亭らんていしろいらんのはなはいっています。」といった、この料理店りょうりてん主人しゅじん言葉ことばおもしました。しろはなは、もっとめずらしいものにちがいない。そして、もっと高価こうかなものにちがいない。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)