)” の例文
此処から三小屋を通つて会津あひづに出て行く路は、江戸へ出る間道として、昔はかなりに人通りがあつたらしい。
行つて見たいところ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
それかられは傭人やとひにんにもいてやれないのだからおまへがよければつてつてあきにでもなつたら糯粟もちあはすこしもかへせと二三はひつた粳粟うるちあはたわらとを一つにつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
賄所まかないじょから少々無心させようと云う肚でござったが、人の眠るも寝もやらず、この雪の中を御警固くださると聞いては、此方このほう共も、三の水を浴びた心地、御忠節に対して
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「大いに迷惑しましたよ、冷汗れいかんの思いでした」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
もちなさらうと云思召おぼしめし成んと云ければ重四郎は否々いや/\その樣におなぶり成るゝな我等如き浪人らうにん者誰がむこに取ませう何樣どのやうな所でも先でいれてさへくれれば夫にいとひは御座らぬと云にお勇然樣さやうならば女はどうでもよいと仰しやいますか夫成ば只今一けん御座ります其家は間口まぐち十三間奧行おくゆき二十五間田地は十石三御年貢ごねんぐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)