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かきむし
ふりがな文庫
“
掻毟
(
かきむし
)” の例文
予
(
わし
)
に
談
(
だん
)
ずることも
出來
(
でけ
)
うずれ、このやうに
頭髮
(
かみのけ
)
を
掻毟
(
かきむし
)
って、ま
此樣
(
このやう
)
に
地上
(
ぢびた
)
に
倒
(
たふ
)
れて、まだ
掘
(
ほ
)
らぬ
墓穴
(
はかあな
)
の
尺
(
しゃく
)
を
取
(
と
)
ることも
出來
(
でけ
)
うずれ!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
私はもう
掻毟
(
かきむし
)
られるような
悶心地
(
もだえごこち
)
になって聞いておりますと、やがて御声は
幽
(
かすか
)
になる。
泣逆吃
(
なきじゃくり
)
ばかりは時々聞える。時計は十時を打ちました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
死物狂いで無茶苦茶に
掻毟
(
かきむし
)
るから、此の土手の甚藏が手を放すと、新吉は逃げに掛る途端、腹這に倒れました。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この山代の湯ぐらいでは
埒
(
らち
)
あかねえさ。
脚気
(
かっけ
)
山中
(
やまなか
)
、かさ
粟津
(
あわづ
)
の湯へ、七日湯治をしねえ事には半月十日寝られねえで、
身体
(
からだ
)
中
掻毟
(
かきむし
)
って、目が
引釣
(
ひッつ
)
り上る若旦那でね。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もどかしいなア、チッバルトを
殺
(
ころ
)
しをった
彼奴
(
あいつ
)
の
肉體
(
からだ
)
をば
掻毟
(
かきむし
)
って、
懷
(
なつか
)
しい/\
從兄
(
いとこ
)
への
此
(
この
)
眞情
(
まごゝろ
)
を
見
(
み
)
することも
出來
(
でき
)
ぬか!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
総身
(
からだじゅう
)
の血は一緒になって一時に
御頭
(
おつむり
)
へ突きかかるようでした。もうもう
堪
(
こら
)
え切ないという御様子で、舌なめずりをして、御自分の髪の毛を
掻毟
(
かきむし
)
りました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
弱輩な
申分
(
もうしぶん
)
ですが、頭を
掻毟
(
かきむし
)
るようになりまして、——時節柄、この不景気に、親の墓も今はありません、この土地へ、
栄耀
(
えよう
)
がましく遊びに参りましたのも、
多日
(
しばらく
)
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
並勝
(
なみすぐ
)
れて御人の好い旦那様ですから、どんな
烈
(
はげ
)
しい御腹立の時でも、面と向っては
他
(
ひと
)
にそれを言得ないのでした。旦那様は御自分の髪の毛を
掻毟
(
かきむし
)
って、畳を
蹴
(
け
)
って
御出掛
(
おでまし
)
になりました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ロミオ
頭髮
(
かみのけ
)
を
掻毟
(
かきむし
)
り
仰向
(
あふむけ
)
に
倒
(
たふ
)
れて
歎
(
なげ
)
く。
此時
(
このとき
)
奧
(
おく
)
にて
戸
(
と
)
を
叩
(
たゝ
)
く
音
(
おと
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
掻
漢検準1級
部首:⼿
11画
毟
漢検1級
部首:⽑
8画
“掻”で始まる語句
掻
掻巻
掻込
掻合
掻廻
掻消
掻口説
掻取
掻分
掻乱