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御鏡
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みかがみ
私は
右の
懐剣を
現在とても
大切に
所持して
居ります。そして
修行の
時にはいつも
之を
御鏡の
前へ
備えることにして
居るのでございます。
お
汝らは、ただちに
内侍所(三種ノ神器をおく所)へすすみ、つつしんで
神璽、
御鏡などを
捧持して、早よう車のうちへ
遷したてまつれ。……また
公敏、
季房なんどは、供の用意を
右の
御鏡は
早速岩屋の
奥の、
程よき
高さの
壁の
凹所に
据えられ、
私の
礼拝の
最も
神聖な
目標となりました。
それからモー四百
余年、
私の
境涯はその
間に
幾度も
幾度も
変りましたが、しかし
私は
今も
尚おその
時戴いた
御鏡の
前で
静座黙祷をつづけて
居るのでございます。