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徒
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たゞ
ふりがな文庫
“
徒
(
たゞ
)” の例文
〔譯〕
果斷
(
くわだん
)
は、
義
(
ぎ
)
より來るもの有り。
智
(
ち
)
より來るもの有り。
勇
(
ゆう
)
より來るもの有り。義と智とを
併
(
あは
)
せて來るもの有り、
上
(
じやう
)
なり。
徒
(
たゞ
)
に
勇
(
ゆう
)
のみなるは
殆
(
あやふ
)
し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
終夜
(
よもすがら
)
思ひ煩ひて顏の色
徒
(
たゞ
)
ならず、肅然として佛壇に向ひ、眼を閉ぢて祈念の體、心細くも立ち上る一縷の香煙に身を包ませて、
爪繰
(
つまぐ
)
る珠數の音
冴
(
さ
)
えたり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
かく「
返
(
かえ
)
すッたって、どうも
徒
(
たゞ
)
は返されません、私も路銀を遣い、こうやって
態々
(
わざ/\
)
尋ねて来たんですものを」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わたくし
)
は
今
(
いま
)
喰殺
(
くひころ
)
されるのは
覺悟
(
かくご
)
の
前
(
まへ
)
だが、どうせ
死
(
し
)
ぬなら
徒
(
たゞ
)
は
死
(
し
)
なぬぞ、
斯
(
か
)
く
睨合
(
にらみあ
)
つて
居
(
を
)
る
間
(
あひだ
)
に、
先方
(
せんぱう
)
に
卯
(
う
)
の
毛
(
け
)
の
虚
(
すき
)
でもあつたなら、
機先
(
きせん
)
に
此方
(
こなた
)
から
飛掛
(
とびかゝ
)
つて、
多少
(
たせう
)
の
痛
(
いた
)
さは
見
(
み
)
せて
呉
(
く
)
れんと
考
(
かんが
)
へたので
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
後の日を約して小走りに歸り行く男の影をつく/″\見送りて、瀧口は枯木の如く立ちすくみ、何處ともなく見詰むる眼の光
徒
(
たゞ
)
ならず。『二郎、二郎とは
何人
(
なんびと
)
ならん』。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
▼ もっと見る
治
(
ち
)
に居て
亂
(
らん
)
を忘れざるは長久の道、榮華の中に沒落を思ふも、
徒
(
たゞ
)
に重盛が杞憂のみにあらじ
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
“徒”の意味
《名詞》
(かち)徒歩。
(かち)江戸時代、騎乗を許されなかった下級の武士。
(ただ)普通。凡庸。ありきたり。
(ただ)何事も無いこと。
(むだ)役に立たない、効果の無い又は不要に贅沢なもの。
(ト)仲間。同類の人。
(ズ)五刑の一つ。懲役刑。一年から三年まで半年毎に五段階設けられた。
(出典:Wiktionary)
徒
常用漢字
小4
部首:⼻
10画
“徒”を含む語句
徒歩
徒然
徒事
基督教徒
聖徒
徒爾
徒輩
徒労
清教徒
悪徒
徒為
徒士
徒渉
博徒
徒弟
徒跣
徒党
兇徒
耶蘇教徒
徒手
...