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待設
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まちまう
ふりがな文庫
“
待設
(
まちまう
)” の例文
待設
(
まちまう
)
けたりと云ひつゝ兩人
直
(
ずつ
)
と立上り左仲を中に
取圍
(
とりかこ
)
みサア懷中の金を置て
行
(
ゆけ
)
若
(
もし
)
彼是
(
かれこれ
)
いふ時は是非に及ばず
荒療治
(
あられうぢ
)
だぞと兩人左仲が手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
独語
(
ひとりごと
)
を言うて帰つて来た。そのお客は新聞記者だつたから、山県氏は
待設
(
まちまう
)
けたやうに
翌日
(
あくるひ
)
の新聞をしこたま買込んで連絡船に乗込んだといふ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
明
(
あか
)
るい
燈火
(
ともしび
)
の
下
(
した
)
に
三人
(
さんにん
)
が
待設
(
まちまう
)
けた
顏
(
かほ
)
を
合
(
あ
)
はした
時
(
とき
)
、
宗助
(
そうすけ
)
は
何
(
なに
)
よりも
先
(
ま
)
づ
病人
(
びやうにん
)
の
色澤
(
いろつや
)
の
回復
(
くわいふく
)
して
來
(
き
)
た
事
(
こと
)
に
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
いた。
立
(
た
)
つ
前
(
まへ
)
よりも
却
(
かへ
)
つて
好
(
い
)
い
位
(
くらゐ
)
に
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
待設
(
まちまう
)
けたる
獅子
(
しゝ
)
數頭
(
すうとう
)
は、
電光石火
(
でんくわうせきくわ
)
の
如
(
ごと
)
く
其
(
その
)
上
(
うへ
)
へ
飛掛
(
とびかゝ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その感情生活はいふ迄もない事、その全生活において、須磨子は抱月氏の「死」の前で屹度見違へる程変つて来るだらうと、自分はそれを
待設
(
まちまう
)
けてゐた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
軍曹は戦線へ出ると、案の定
蘇格蘭
(
スコツトランド
)
兵と戦つて俘虜になつた。軍曹は将校の前へ引出されると、
待設
(
まちまう
)
けてゐたやうに内ポケツトから、例の紹介状を出した。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
待
常用漢字
小3
部首:⼻
9画
設
常用漢字
小5
部首:⾔
11画
“待”で始まる語句
待
待遇
待合
待乳山
待兼
待遠
待伏
待構
待受
待侘