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えうせう
申又傳吉より先日
御吟味の節思ひあたりしは源次郎
妻千代事に付て
段々御吟味うかゞひしに上臺憑司が
娘に候はん此
義は私
幼少の
頃高田城下の
祭禮を
夫人の
姿は
遂に
見出す
事が
出來なかつたのである、
私は
幼少の
頃から、
水泳には
極めて
達して
居つたので、
容易に
溺れる
樣な
氣遣はない、
日出雄少年を
抱き
一個の
浮標を
力に
止められしや又藤三郎は
幼少なるを
非道に
折檻致さるゝこと我子
佐五郎の爲に
行末惡しかりなんと思ひ
渠等兄弟を殺さすとの
心底なるや
然樣の惡心を
重ねしも女房お光が
忠實敷賃裁縫やら
洗濯等なし
細くも
朝夕の
烟を
立啻夫の病氣
全快成さしめ給へと神佛へ
祈念を
掛貧しき中にも
幼少なる道之助の
養育を