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嶮山
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けんざん
ふりがな文庫
“
嶮山
(
けんざん
)” の例文
山へ登るのも
極
(
ご
)
くいいことであります。
深山
(
しんざん
)
に入り、高山、
嶮山
(
けんざん
)
なんぞへ登るということになると、一種の神秘的な興味も多いことです。
幻談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
峨峰
(
がほう
)
、
嶮山
(
けんざん
)
に
囲
(
かこ
)
まれた
大湖
(
たいこ
)
だから、
時々
(
とき/″\
)
颯
(
さつ
)
と
霧
(
きり
)
が
襲
(
おそ
)
ふと、この
飛
(
と
)
んでるのが、
方角
(
はうがく
)
に
迷
(
まよ
)
ふうちに
羽
(
はね
)
が
弱
(
よわ
)
つて、
水
(
みづ
)
に
落
(
お
)
ちる
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
いてゐた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
天下は
暗澹
(
あんたん
)
——いずれ、光明の
冠
(
かんむり
)
をいただく
天下人
(
てんかびと
)
はあろうが、その
道程
(
どうてい
)
は
刀林地獄
(
とうりんじごく
)
、
血汐
(
ちしお
)
の
修羅
(
しゅら
)
じゃ。この
秀吉
(
ひでよし
)
のまえにも多難な
嶮山
(
けんざん
)
が
累々
(
るいるい
)
とそびえている
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
文化的には、ここは
沃野
(
よくや
)
をかかえ、
嶮山
(
けんざん
)
を負い、京都諸地方への交通路を
扼
(
やく
)
して、天産に恵まれ、農工も
旺
(
さか
)
んだし——水は
麗
(
うるわ
)
しく、女もきれいだが、日吉は心のうちで
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あけの明星の
光明
(
こうみょう
)
が、
嶮山
(
けんざん
)
の
髄
(
ずい
)
に
浸透
(
しみとお
)
つて、横に
一幅
(
ひとはば
)
水が光り、縦に
一筋
(
ひとすじ
)
、
紫
(
むらさき
)
に
凝
(
こ
)
りつつ
真紅
(
まっか
)
に燃ゆる、もみぢに添ひたる、
三抱余
(
みかかえあま
)
り見上げるやうな杉の
大木
(
たいぼく
)
の、
梢
(
こずえ
)
近い葉の中から
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
五十万という大軍の運命をその指揮に
担
(
にな
)
っている重任はいうまでもない。かつはまた、従来の戦場とちがって、風土気候も悪いし、輸送の不便は甚だしいし、
嶮山
(
けんざん
)
密林、ほとんど人跡未踏の地が多い。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
嶮
漢検1級
部首:⼭
16画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“嶮”で始まる語句
嶮
嶮岨
嶮路
嶮峻
嶮崖
嶮隘
嶮悪
嶮城
嶮難
嶮要