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山吹色
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やまぶきいろ
ふりがな文庫
“
山吹色
(
やまぶきいろ
)” の例文
箸
(
はし
)
で
段々
(
だん/″\
)
灰
(
はい
)
を
掻
(
か
)
いて
行
(
ゆ
)
くと
腹
(
はら
)
の
辺
(
あたり
)
に
塊
(
かたまり
)
があつたから木と竹の
箸
(
はし
)
でヅンと
突割
(
つきわ
)
ると
中
(
なか
)
から色も
変
(
かは
)
らず
山吹色
(
やまぶきいろ
)
の
古金
(
こきん
)
が出るから、
慌
(
あは
)
てゝ
両方
(
りやうはう
)
の
袂
(
たもと
)
へ
入
(
い
)
れながら。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
覗くと中は幾千枚とも知れぬバラの小判、——その上に二つの千兩箱を載せて、土藏の薄暗い中にも、入口から射す光線を受けて、眞新しい
山吹色
(
やまぶきいろ
)
に光ります。
銭形平次捕物控:127 彌惣の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一人は西の方の
築地
(
ついじ
)
に
佇
(
たたず
)
み、一人は東寄りの角の築地のかげに立っていた。一人が
山梔子色
(
くちなしいろ
)
の狩衣をつけていれば、一人は同じ
山吹色
(
やまぶきいろ
)
の折目正しい狩衣を着ていた。
姫たちばな
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
ふん、
知
(
し
)
らねえッてもなァおッかねえや。おいらァ
現
(
げん
)
にたった
今
(
いま
)
、この二つの
眼
(
め
)
で、
睨
(
にら
)
んで
来
(
き
)
たばかりなんだ。
山吹色
(
やまぶきいろ
)
で二十五
枚
(
まい
)
、
滅多
(
めった
)
に
見
(
み
)
られるかさじゃァねえて
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
此時天一坊の
裝束
(
しやうぞく
)
には
鼠琥珀
(
ねずみこはく
)
に
紅裏付
(
こううらつき
)
たる
袷小袖
(
あはせこそで
)
の下には
白無垢
(
しろむく
)
を
重
(
かさ
)
ねて
山吹色
(
やまぶきいろ
)
の
素絹
(
そけん
)
を
着
(
ちやく
)
し
紫斜子
(
むらさきなゝこ
)
の
指貫
(
さしぬき
)
を
帶
(
は
)
き
蜀紅錦
(
しよくこうにしき
)
の
袈裟
(
けさ
)
を掛け
金作
(
こがねづく
)
り
鳥頭
(
とりがしら
)
の太刀を
帶
(
たい
)
し手には金地の
中啓
(
ちうけい
)
を
握
(
にぎ
)
り
爪折傘
(
つまをりがさ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
「今日は良い煙草がありますよ、この通り手刻みなんかぢやありません。毛のやうに細かくて
山吹色
(
やまぶきいろ
)
だ」
銭形平次捕物控:170 百足屋殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今一人が
眞向
(
まつかう
)
よりざツくり切たる
一太刀
(
ひとたち
)
に二言と云はず死してけり二人は血刀
押拭
(
おしぬぐ
)
ひ先久し
振
(
ぶ
)
りの
山吹色
(
やまぶきいろ
)
と懷中へ手を入れてヤアないはコリヤどうぢやと二人は
不審
(
ふしん
)
晴
(
はれ
)
やらず猶も懷中を
掻探
(
かきさぐ
)
り
財布
(
さいふ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「中味はかなり重かつたから、十兩や二十兩は入つてゐたかも知れない。極りが惡くなつて、死ぬのは思ひ止つたけれど、財布は返して逃げ出した。そのはずみに、橋の上に落ちて、小判が何枚か、バラバラと散つて、
山吹色
(
やまぶきいろ
)
に光つた——とこれもお葉の話で」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
吹
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“山吹”で始まる語句
山吹
山吹町
山吹襲
山吹丸
山吹匂
山吹城
山吹藩
山吹魚
山吹春一