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寒氣
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さむけ
ふりがな文庫
“
寒氣
(
さむけ
)” の例文
新字:
寒気
彼處
(
あすこ
)
を
通拔
(
とほりぬ
)
けねばならないと
思
(
おも
)
ふと、
今度
(
こんど
)
は
寒氣
(
さむけ
)
がした。
我
(
われ
)
ながら、
自分
(
じぶん
)
を
怪
(
あやし
)
むほどであるから、
恐
(
おそ
)
ろしく
犬
(
いぬ
)
を
憚
(
はゞか
)
つたものである。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『風邪かも知れませんが、……
先刻
(
さつき
)
支廳から出て坂を下りる時も、妙に
寒氣
(
さむけ
)
がしましてねす。餘程
温
(
ぬく
)
い日ですけれどもねす。』
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
無愛嬌
(
ぶあいけう
)
な、見るから
寒氣
(
さむけ
)
だつてくる無人境の風景畫を遠慮も會釋もなくおし擴げたのである! わたしは見も知りもせぬ人間が
嚴
(
きび
)
しい顏をして
地方主義篇:(散文詩)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
寒氣
(
さむけ
)
がすると言つて途中から歸り、
温
(
ぬく
)
くなりかけた内湯をわかし直して入つてゐるといふことでしたよ、——
御藏前衆
(
おくらまへしう
)
などといふものは矢張り豪勢なものですね。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
初
(
はじ
)
め
彼
(
かれ
)
は
寒氣
(
さむけ
)
を
身
(
み
)
に
覺
(
おぼ
)
え、
吐氣
(
はきけ
)
を
催
(
もよほ
)
して、
異樣
(
いやう
)
な
心地惡
(
こゝちあ
)
しさが
指先
(
ゆびさき
)
に
迄
(
まで
)
染渡
(
しみわた
)
ると、
何
(
なに
)
か
胃
(
ゐ
)
から
頭
(
あたま
)
に
突上
(
つきあ
)
げて
來
(
く
)
る、
而
(
さう
)
して
眼
(
め
)
や
耳
(
みゝ
)
に
掩
(
おほ
)
ひ
被
(
かぶ
)
さるやうな
氣
(
き
)
がする。
青
(
あを
)
い
光
(
ひかり
)
が
眼
(
め
)
に
閃付
(
ちらつ
)
く。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
私はヴェランダの柱に寄りかゝつて、灰色の外套をしつかりと身に引き寄せ、外で私を苦しめる
寒氣
(
さむけ
)
と、内で私を惱ます滿されない空腹とを忘れようと努めて、視察と、もの思ひに耽つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
例の如く百詩が精苦して書を讀んでも猶通ぜぬので、發憤して
寢
(
いぬ
)
るを肯んぜず、夜は更け
寒氣
(
さむけ
)
は甚だしく、筆硯皆凍つたのであるが、燈下に堅坐して、凝然として沈思して敢て動かなかつた。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
しかし
寒氣
(
さむけ
)
もしなければ、氣が遠くなることもなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
寒
常用漢字
小3
部首:⼧
12画
氣
部首:⽓
10画
“寒”で始まる語句
寒
寒気
寒空
寒風
寒冷
寒々
寒竹
寒鴉
寒天
寒山拾得