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きやくさま
お
客様が
被在しやるではないかね、
人の
足になんか
搦まつて
贅沢ぢやあないか、お
前達は
虫を
吸つて
居れば
沢山だよ。
先方では
貴顕のお
客様ですから
丁寧の
取扱ひでございましてお
上の
方はお
二階或は
奥座敷といふので
私は
次の
室のお荷物の中の
少々ばかりの
明地へ
寐かして
頂く事に
相なりました。
このホテルは 地球からのお
客様を
迎へるために、わざわざつくつたのです
いゝえ、さうしてあけて
置かないと、お
客様が
通つても
橋銭を
置いて
行つてくれません。づるいからね、
引籠つて
誰も
見て
居ないと、そゝくさ
通抜けてしまひますもの。
あなた
達は地
球からの大
切なお
客様です
悪いことにはなりません
(まあ、
可ぢやないか。そんなものは
何時でも
食られます、
今夜はお
客様がありますよ。)
「よく、はい、
噂に
聞くお
客様が
懸つたやうだね。
恁う、
其の
網を
引張つて、」
(
何でございますね、あとでお
食んなさい、お
客様ぢやあゝりませんか。)