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威圧
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いあつ
ふりがな文庫
“
威圧
(
いあつ
)” の例文
旧字:
威壓
親方はどうどうとした様子であった、かれは
例
(
れい
)
の美しいしらが頭をまっすぐに上げて、その顔には
憤慨
(
ふんがい
)
と
威圧
(
いあつ
)
の
表情
(
ひょうじょう
)
がうかべていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
生々
(
せいせい
)
又生々。
営々
(
えいえい
)
且
(
かつ
)
営々。
何処
(
どこ
)
を向いても
凄
(
すさま
)
じい自然の
活気
(
かっき
)
に
威圧
(
いあつ
)
される。
田圃
(
たんぼ
)
には
泥声
(
だみごえ
)
あげて
蛙
(
かわず
)
が「
生
(
う
)
めよ
殖
(
ふ
)
えん」とわめく。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
十分、得心いたすように——くれぐれも
威圧
(
いあつ
)
するな。
明日
(
あす
)
中には、必ず藩札引換えをいたすであろうと、よう
諭
(
さと
)
して帰すように
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
父兄に
威圧
(
いあつ
)
せられて、ただ儀式的に機械的に、愛もなき男と結婚するものの多からんに、
如何
(
いか
)
でこれら不幸の婦人をして、独立自営の道を得せしめてんとは
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
次郎はかつて道江を
平凡
(
へいぼん
)
な女だと思ったことがあったが、読んで行くうちに、その平凡さのおどろくべき成長を見せつけられ、それに一種の
威圧
(
いあつ
)
をさえ感ずるのだった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
▼ もっと見る
伯父は如何にも実業界の古狸といった形で、生来大男の
処
(
ところ
)
へ美食と運動不足の為にデブデブ
肥
(
ふと
)
っていますので、こんな場合にも、多分に相手を
威圧
(
いあつ
)
する様な所を失いません。
黒手組
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
治明博士は、アクチニオ四十五世の
神秘
(
しんぴ
)
な声に
威圧
(
いあつ
)
せられて、はッと、それにひれ
伏
(
ふ
)
した。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大概
(
たいがい
)
の
野狐禅
(
やこぜん
)
では傍へ寄り付けません。大衆は
威圧
(
いあつ
)
されて思わずたじたじとなります。
鯉魚
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
若者
(
わかもの
)
はその全体の
風貌
(
ふうぼう
)
からいままでに知らなかった
威圧
(
いあつ
)
をうけたので、思わず
一揖
(
いちゆう
)
した。すると老人は音も立てずに一歩歩をすすめて、「何か思いごとがあって毎日ここにこられるのか」
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
何とはなしに私は、ある
威圧
(
いあつ
)
を感じた。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
威圧
(
いあつ
)
されるような気持ちと、よりかかりたいような気持ちとがたえず
交錯
(
こうさく
)
していたのである。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
しかし、官兵衛は、何の
威圧
(
いあつ
)
も感じないような
面
(
おもて
)
で、それへもこう答えた。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
機関車が
威圧
(
いあつ
)
するようにこちらをにらんで、大きな息をはいている。
次郎物語:04 第四部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
何者だろう? 単なる通りかかりの者とも思えず、
物盗
(
ものと
)
りの浪人らしい挙動もない。といって、立ち去る様子もなし、あくまで黙りこくッて、
威圧
(
いあつ
)
するように、こッちを
凝視
(
ぎょうし
)
している七、八人の侍。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、荒田老はいくらか
威圧
(
いあつ
)
するような声で
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
威
常用漢字
中学
部首:⼥
9画
圧
常用漢字
小5
部首:⼟
5画
“威”で始まる語句
威
威嚇
威張
威勢
威猛高
威丈高
威厳
威力
威儀
威嚴