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大伴
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おおとも
ふりがな文庫
“
大伴
(
おおとも
)” の例文
大伴
(
おおとも
)
氏の「海ゆかばみづく屍、山ゆかば草むす屍」の言立ての単純さに比べると、何か見えざる身辺の反対力に必死に反抗して
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
佐伯
(
さえき
)
ノ
伊太知
(
いたち
)
とか、
大伴
(
おおとも
)
ノ
鯨
(
くじら
)
、
凡
(
おおし
)
ノ
黒鯛
(
くろだい
)
などは史上にも見える人物だし、丹念にさがせば、そんな類の名は、まだいくらでもあるだろう。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
天下を望む
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
と来りゃあ、黒だって役がいいわ。まあ、そんなことより、これ、これ……。(
罎
(
びん
)
をみせる。)又こんなものを頂いたのよ。
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そこで
大伴
(
おおとも
)
の
連等
(
むらじら
)
の
祖先
(
そせん
)
のミチノオミの命、
久米
(
くめ
)
の
直等
(
あたえら
)
の祖先のオホクメの命二人がエウカシを呼んで
罵
(
ののし
)
つて言うには
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
ところが、その娘に、旦那様、人もあろうにあの
大伴
(
おおとも
)
の大納言様が眼をつけましてな、例の
手管
(
てくだ
)
で物にしようとなさっているのが分ったのでございます。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
▼ もっと見る
大坪家に二十年以上も住んでいる人間ですから、渡り用人並に、少しくらいは溜めていたところで引抜いて
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
などに化ける気遣いはまずなさそうです。
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
なるほど、十五年前に
墨書
(
すみがき
)
し、その後十五年間
瓶
(
びん
)
の中に水を張ったのでは、
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
の手を借らずとも、今日5098の文字は消え失せているに違いなかろう。
時限爆弾奇譚:――金博士シリーズ・8――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
こりゃてっきりお角が指したのだ、お角の方寸で我々をその筋へ密告したのに違えあるめえ——そうだ、道庵は袋の鼠、お角こそ
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
、あいつが万事糸をひいている
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
申すまでもないことでげすが墨染とはお芝居なんぞの中幕によく
演
(
や
)
るあの
関
(
せき
)
の
扉
(
と
)
でげすな、
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
が小町桜の精に苦しめらるゝ花やかな幕で、お芝居には至極結構なもので
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「もしやおまえが、天下を狙う、
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
なら、おれも片棒かついでやろうかと、
疾
(
とう
)
から心をきめているのだ。どういうものか、はじめて顔を見たときから、他人と思われなくなったのが因果さ」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
大伴
(
おおとも
)
ノ
御行
(
みゆき
)
、粗末な
狩猟
(
かり
)
の
装束
(
しょうぞく
)
で、左手より登場。中年男。
荘重
(
そうちょう
)
な歩みと、
悲痛
(
ひつう
)
な表情をとり
繕
(
つくろ
)
っているが、時として彼のまなざしは
狡猾
(
こうかつ
)
な輝きを
露呈
(
ろてい
)
する。………
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
このアメノオシヒの命は
大伴
(
おおとも
)
の
連等
(
むらじら
)
の祖先、アマツクメの命は
久米
(
くめ
)
の
直等
(
あたえら
)
の祖先であります。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
真珠は
高金
(
こうきん
)
だから僕のような貧乏医者は買って上げる訳にいかん、それに就いて
兼
(
かね
)
て申上げました
此方
(
こちら
)
のお
娘子
(
むすめご
)
がお美しいと云うことを、
北割下水
(
きたわりげすい
)
の
大伴
(
おおとも
)
と云う
剣客
(
けんかく
)
へ話した処が
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
こいつも
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
に近いが、果して、さほどの大望を抱いて来たのか、或いは、山科の骨董商になりきって、このお
邸
(
やしき
)
のお出入り商人たるを以て甘んじて御用伺いに来たものか
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「だから、謀叛人、綺麗な顔はしているが、とんだ
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
じゃありませんか」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこで
物部
(
もののべ
)
の
荒甲
(
あらかい
)
の大連、
大伴
(
おおとも
)
の
金村
(
かなむら
)
の連の兩名を遣わして、石井を殺させました。天皇は御年四十三歳、
丁未
(
ひのとひつじ
)
の年の四月九日にお隱れになりました。御陵は三島の
藍
(
あい
)
の
陵
(
みささぎ
)
です。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
瓜生ノ衛門
東路
(
あずまじ
)
はさぞ淋しゅうござりましょうな。……手前もお供致しとうございました。………でも、
供奉
(
ぐぶ
)
のものはみな
大伴
(
おおとも
)
様の御所存だったので、……残念ながら、……致し方ござりませぬ。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
蘇我氏の大逆の裏に拭うべからざる
大伴
(
おおとも
)
の
小手古
(
こてこ
)
の姫の名。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
伴
常用漢字
中学
部首:⼈
7画
“大伴”で始まる語句
大伴家持
大伴坂上郎女
大伴蟠龍軒
大伴黒主
大伴郎女
大伴旅人
大伴御行
大伴乃
大伴氏
大伴部