トップ
>
堀留
>
ほりどめ
ふりがな文庫
“
堀留
(
ほりどめ
)” の例文
客は遠くの花柳界からも来、
歌舞伎
(
かぶき
)
役者や新派の女房などもここで顔が合い、
堀留
(
ほりどめ
)
あたりの大問屋のお神などの常連もあるのだった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
只
(
ただ
)
の宿屋には泊られないから、江戸に
這入
(
はいっ
)
たらば
堀留
(
ほりどめ
)
の
鈴木
(
すずき
)
と云う船宿に清水が先へ
行
(
いっ
)
て
待
(
まっ
)
て居るから
其処
(
そこ
)
へ来いと云う約束がしてある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
堀留
(
ほりどめ
)
の本宅に置くわけにも行かず、根岸にこんな立派な寮を建てゝ、女手に飽かして住はしてあるのだといふことでした。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
後にわかったのは、
薬研堀
(
やげんぼり
)
にいた
妾
(
ひと
)
は、日本橋区
堀留
(
ほりどめ
)
の、杉の森に住んでいた
堅田
(
かただ
)
という
鳴物師
(
なりものし
)
の妹だった。今でも二絃琴の鳴物は、
鼓
(
つづみ
)
の望月
朴清
(
ぼくせい
)
の娘初子が
総帥
(
そうすい
)
である。
旧聞日本橋:18 神田附木店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
自分は倉造りの運送問屋のつづいた
堀留
(
ほりどめ
)
あたりを
親父橋
(
おやじばし
)
の方へと、商家の軒下の僅かなる日陰を
択
(
よ
)
って歩いて行った時、あたりの景色と調和して立去るに忍びないほど心持よく
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
その一方は
駿河台
(
するがだい
)
へ延びて
神田
(
かんだ
)
を焼きさ、
伝馬町
(
てんまちょう
)
から
小舟町
(
こぶなちょう
)
、
堀留
(
ほりどめ
)
、
小網町
(
こあみちょう
)
、またこっちのやつは大川を
本所
(
ほんじょ
)
に飛んで
回向院
(
えこういん
)
あたりから
深川
(
ふかがわ
)
永代橋
(
えいたいばし
)
まできれえにいかれちゃった
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
思わず、どこか近所へ逃げこむつもりで、息せききって駈けつけて来たのが、
中坂下
(
なかざかした
)
を通り、
堀留
(
ほりどめ
)
の横町から真っ直ぐもちの木坂へ登ろうとする
角
(
かど
)
の屋敷——西丸御書院番、大迫玄蕃の
住居
(
すまい
)
。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
も
算
(
かぞ
)
へつゝ
巧
(
たく
)
みも深き御
堀端
(
ほりばた
)
此處
(
ここ
)
ぞと
猶豫
(
ためらふ
)
一番町たやすく人は殺せぬ物と
田安
(
たやす
)
御門も
何時
(
いつ
)
か過ぎ心も
暗
(
くら
)
き
牛
(
うし
)
ヶ
淵
(
ふち
)
を右に
望
(
のぞ
)
みて
星明
(
ほしあか
)
り九段坂をも下り來て飯田町なる
堀留
(
ほりどめ
)
より過るも早き
小川町
(
をがはまち
)
水道橋
(
すゐだうばし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
最近
堀留
(
ほりどめ
)
の穀物問屋で、諸藩の御金御用も勤め
苗字帯刀
(
みょうじたいとう
)
まで許されている、
大川屋孫三郎
(
おおかわやまごさぶろう
)
が、全然新しく建てて寄進することになり、材木まで用意して
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
堀留
(
ほりどめ
)
——
現今
(
いま
)
では堀留町となっているが、日本橋区内の、人形町通りの、大伝馬町二丁目
後
(
うしろ
)
の、横にはいった一角が堀留で、小網町
河岸
(
かし
)
の方からの堀留なのか、近い小舟町にゆかりがあるのか
旧聞日本橋:24 鬼眼鏡と鉄屑ぶとり(続旧聞日本橋・その三)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
最近
堀留
(
ほりどめ
)
の
穀物
(
こくもつ
)
問屋で、諸藩のお金御用も勤め
苗字
(
めうじ
)
帶刀
(
たいたう
)
まで許されて居る、大川屋孫三郎が、全然新しく建てて寄進することになり、材木まで用意して
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
堀
常用漢字
中学
部首:⼟
11画
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
“堀”で始まる語句
堀
堀端
堀割
堀川
堀田原
堀切
堀田
堀河
堀尾茂助
堀浚