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周章狼狽
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あわてふためき
ふりがな文庫
“
周章狼狽
(
あわてふためき
)” の例文
起
(
おこ
)
しも
立
(
たて
)
ず突殺す故
馬士
(
まご
)
は
仰天
(
ぎやうてん
)
なし
迯
(
にげ
)
んと爲すを一人の旅人
飛蒐
(
とびかゝつ
)
て是をも切殺すに供の男は
周章狼狽
(
あわてふためき
)
後
(
あと
)
をも見ずして
迯歸
(
にげかへ
)
りける故
頓
(
やが
)
て盜賊は
荷繩
(
になは
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
周章狼狽
(
あわてふためき
)
戸外
(
こぐわい
)
に
飛出
(
とびだ
)
して
見
(
み
)
ると、
今迄
(
いまゝで
)
は
北斗七星
(
ほくとしちせい
)
の
爛々
(
らん/\
)
と
輝
(
かゞや
)
いて
居
(
を
)
つた
空
(
そら
)
は、
一面
(
いちめん
)
に
墨
(
すみ
)
を
流
(
なが
)
せる
如
(
ごと
)
く、
限
(
かぎ
)
りなき
海洋
(
かいやう
)
の
表面
(
ひやうめん
)
は
怒濤
(
どたう
)
澎湃
(
ぼうはい
)
、
水煙
(
すいえん
)
天
(
てん
)
に
漲
(
みなぎ
)
つて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
窠宿の方へ走り
往
(
ゆけ
)
ば、狐はかくと
見
(
みる
)
よりも、
周章狼狽
(
あわてふためき
)
逃げ行くを、なほ
逃
(
のが
)
さじと
追駆
(
おっか
)
けて、表門を
出
(
いで
)
んとする時、一声
嗡
(
おう
)
と
哮
(
たけ
)
りつつ、
横間
(
よこあい
)
より
飛
(
とん
)
で掛るものあり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
喰
(
くら
)
はゞ
皿
(
さら
)
までと腰なる一刀拔くより早く
聲
(
こゑ
)
立
(
たて
)
させじと五郎藏が口の中へ
突貫
(
つきとほ
)
し二ツ三ツ
刺
(
ゑぐ
)
りしかば五郎藏は七轉八倒なすのみにて
其儘
(
そのまゝ
)
息
(
いき
)
は
絶果
(
たえはて
)
たり
頓
(
やが
)
て久兵衞は一刀を
鞘
(
さや
)
に納め
周章狼狽
(
あわてふためき
)
五郎藏の
死骸
(
しがい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
固めしが稻葉家の運や惡かりけん花山院殿と
菊亭殿
(
きくていどの
)
の御二方は難なく通り給ひしが勅使大納言殿の御駕籠此孫橋へ差掛られし時
桁
(
けた
)
中途
(
ちうと
)
より折れて橋板五枚ばかりと共に日野家の御
先供
(
さきども
)
水中に落入や否や續いて大納言殿の陸尺も
踏外
(
ふみはづ
)
し忽ち御
駕籠
(
かご
)
も水中へ落入既に
沈
(
しづ
)
まんとする有樣に
周章狼狽
(
あわてふためき
)
陸尺共は足を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
周
常用漢字
小4
部首:⼝
8画
章
常用漢字
小3
部首:⽴
11画
狼
漢検準1級
部首:⽝
10画
狽
漢検準1級
部首:⽝
10画
“周章”で始まる語句
周章
周章者
周章気味
周章氣味