“あわてふためき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
周章狼狽75.0%
慌狼狽25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窠宿の方へ走りゆけば、狐はかくとみるよりも、周章狼狽あわてふためき逃げ行くを、なほのがさじと追駆おっかけて、表門をいでんとする時、一声おうたけりつつ、横間よこあいよりとんで掛るものあり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
くらはゞさらまでと腰なる一刀拔くより早くこゑたてさせじと五郎藏が口の中へ突貫つきとほし二ツ三ツゑぐりしかば五郎藏は七轉八倒なすのみにて其儘そのまゝいき絶果たえはてたりやがて久兵衞は一刀をさやに納め周章狼狽あわてふためき五郎藏の死骸しがい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かゝりし程に下女は慌狼狽あわてふためき近所きんじよの人々に聞どもたれる者もなく早速さつそく米屋こめやへも知らせければ市郎左衞門は云に及ばず我も/\と駈付かけつけあけそみたる死骸を見て皆々みな/\茫然ばうぜんとして言葉もなかりしが市郎左衞門なみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)