“しゅうしょうろうばい”の漢字の書き方と例文
語句割合
周章狼狽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
掛りの男にこうことわると、例の氷包こおりづゝみを額へあてながら、私は遮二無二しゃにむに人ごみの流れに逆って、周章狼狽しゅうしょうろうばいして、悪魔に追わるゝ如く構外へ逃げ延びた。
恐怖 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
周章狼狽しゅうしょうろうばいする二人をまず先きへ防空壕へ追いやって、この時義経少しも騒がず、翌朝の迎い酒にもと残し置きたる湯呑みの酒を咄嗟にぐっと呑みほした。
メフィスト (新字新仮名) / 小山清(著)
そして誰も今自分等がとった周章狼狽しゅうしょうろうばいのありさまを極り悪く思って笑い濁した。でも何だか急に空気が重苦しく感じて、みんな一時も早くこの家を去りたいと思った。