トップ
>
反返
>
そりかへ
ふりがな文庫
“
反返
(
そりかへ
)” の例文
『馬鹿なことを言ひたまへ。』と丑松は
反返
(
そりかへ
)
つて笑つた。笑ふには笑つたが、然しそれは
可笑
(
をかし
)
くて笑つたやうにも聞えなかつたのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
一人の賊は後より
小手
(
こて
)
を
伸
(
のば
)
して
袈裟掛
(
けさがけ
)
に左の
肩先
(
かたさき
)
四五寸ばかりエイト云樣切下れば左仲はアツと
反返
(
そりかへ
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
綱
(
つな
)
に
両手
(
りやうて
)
をかけて
足
(
あし
)
を
揃
(
そろ
)
へて
反返
(
そりかへ
)
るやうにして、うむと
総身
(
さうみ
)
の
力
(
ちから
)
を
入
(
い
)
れた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
手は矢張
胡坐
(
あぐら
)
の両膝を攫んで、グツと
反返
(
そりかへ
)
つて居た。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
見れば省吾の弟、泣いて
反返
(
そりかへ
)
る児を
背負
(
おぶ
)
ひ乍ら、一人の妹を連れて母親の方へ駈寄つた。『おゝ、おゝ。』と細君は抱取つて、乳房を出して
銜
(
くは
)
へさせて
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
なせしが其
儘
(
まゝ
)
にウンとばかりに
反返
(
そりかへ
)
れば姉丁山も
駈
(
かけ
)
來り
漸々
(
やう/\
)
にして氣は付共前後正體なく
伏居
(
ふしゐる
)
を丁山吉六
力
(
ちから
)
を付
最
(
も
)
一度文を認めさせ又吉六を三河町へ急がし
立
(
たて
)
て遣ければ猶千太郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
三番叟
(
さんばそう
)
の
吸
(
すひ
)
もので、
熱燗
(
あつかん
)
と
洒落
(
しやれ
)
のめすと、
罰
(
ばつ
)
は
覿面
(
てきめん
)
、
反返
(
そりかへ
)
つた
可恐
(
おそろ
)
しさに、
恆規
(
おきて
)
に
從
(
したが
)
ひ
一夜
(
いちや
)
不眠
(
ふみん
)
の
立待
(
たちまち
)
して、お
詫
(
わび
)
を
申
(
まを
)
す
處
(
ところ
)
へ、
宵
(
よひ
)
に
小當
(
こあた
)
りに
當
(
あた
)
つて
置
(
お
)
いた、
仇
(
あだ
)
な
年増
(
としま
)
がからかひに
來
(
く
)
る
條
(
くだり
)
である。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『はゝゝゝゝ、月給取が日を忘れるやうぢやあ仕様が無い。』と銀之助は
反返
(
そりかへ
)
つて笑つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
反
常用漢字
小3
部首:⼜
4画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“反”で始まる語句
反
反古
反対
反駁
反身
反物
反故
反撥
反芻
反響