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別亭
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はなれ
ふりがな文庫
“
別亭
(
はなれ
)” の例文
何が何でも、そこに立っちゃいられんから、
這
(
は
)
ったか、
摺
(
ず
)
ったか、
弁別
(
わきまえ
)
はない、
凸凹
(
でこぼこ
)
の土間をよろよろで
別亭
(
はなれ
)
の方へ引返すと……
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
聲
(
こゑ
)
きくよすがも
有
(
あ
)
らざりければ、
別亭
(
はなれ
)
に
澁茶
(
しぶちや
)
すゝりながら
夫
(
それ
)
となき
物語
(
ものがたり
)
、この
四隣
(
あたり
)
はいづれも
閑靜
(
かんせい
)
にて、
手廣
(
てびろ
)
き
園生
(
そのふ
)
浦山
(
うらやま
)
しきものなり、
此隣
(
このとな
)
りは
誰樣
(
たれさま
)
の
御別莊
(
ごべつさう
)
ぞ
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「考えものです——発起人方、幹事連と、一応打合せて、いまの
別亭
(
はなれ
)
の事は誰にも言わずに、人の出入りをしないようにした方が
可
(
い
)
いかとも思います。」
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
別亭
(
はなれ
)
の
洒落
(
しやれ
)
たるがありて、
名物
(
めいぶつ
)
の
松
(
まつ
)
がありてと
父君
(
ちヽぎみ
)
の
自慢
(
じまん
)
にすがり、
私
(
わたく
)
し
年來
(
としごろ
)
我
(
わ
)
が
儘
(
まヽ
)
に
暮
(
くら
)
して、
此上
(
このうへ
)
のお
願
(
ねが
)
ひは
申
(
まうし
)
がたけれど、とてもの
世
(
よ
)
を
其處
(
そこ
)
に
送
(
おく
)
らしては
給
(
たま
)
はらぬか、
甚之助樣
(
じんのすけさま
)
成長
(
おうきう
)
ならば
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いかにも、この
別亭
(
はなれ
)
が
住居
(
すまい
)
らしい。どこを見ても空屋同然な中に、ここばかりは障子にも破れが見えず、門口に居た時も、戸を繰り開ける音も響かなかった。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
むかッとして胸を
圧
(
おさ
)
えて、
沓脱
(
くつぬぎ
)
へ
吐
(
つき
)
もどすように、庭下駄を探った時は、さっき
別亭
(
はなれ
)
へ導かれた縁の口に、
渠
(
かれ
)
一人、
鮾
(
あざ
)
れた烏賊の燃ゆるのを
樹
(
こ
)
の
間
(
ま
)
に見つつ、頸筋、両脇に
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
亭
常用漢字
中学
部首:⼇
9画
“別”で始まる語句
別
別嬪
別離
別荘
別墅
別棟
別段
別懇
別々
別人