六丁目ろくちやうめ)” の例文
六丁目ろくちやうめ乘出のりだした自動車じどうしやで、自分じぶん兩國りやうごく乘切のりきらう意氣込いきごみ、が、おもひがけないパンクで、ときぎれば、けたのださうである。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……其處そこで、道順みちじゆんだから、やすいゑんタクでおさそまをさうかと、もし、もし、電話でんわちう。おとなりのをりる)をけると六丁目ろくちやうめ里見氏宅さとみしたくで、はあ、とうけて、婀娜あだ返事へんじが——幹事かんじ支度したくがありますから
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
てつぼうつゑをガンといつて、しりまくりのたくましい一分刈いちぶがり凸頭でこあたまが「麹町かいぢまち六丁目ろくちやうめやけとるで! いまぱつといたところだ、うむ。」と炎天えんてんに、赤黒あかぐろい、あぶらぎつたかほをして、をきよろりと、かたをゆがめて
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)