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八千代
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やちよ
ふりがな文庫
“
八千代
(
やちよ
)” の例文
佐賀錦
(
さがにしき
)
の
紙入
(
かみいれ
)
から、
其
(
そ
)
の、ざく/\と
銅貨
(
どうくわ
)
まじりを
扱
(
あつか
)
つた、
岡田夫人
(
をかだふじん
)
八千代
(
やちよ
)
さんの
紙包
(
かみづつ
)
みの、こなしのきれいさを
今
(
いま
)
でも
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
る。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
とのべつに呼んでいるから孝助も気の毒に思い、横になって枕をつけ、
玉椿
(
たまつばき
)
八千代
(
やちよ
)
までと思い思った夫婦
中
(
なか
)
、初めての語らい、誠にお目出たいお話でございます。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今の文学士
小山内薫
(
おさないかおる
)
さんと画家
岡田三郎助
(
おかださぶろうすけ
)
さんの妻
八千代
(
やちよ
)
さんとは建の遺子である。矢島
優善
(
やすよし
)
は弘前に
留
(
とど
)
まっていて、戦地から
後送
(
こうそう
)
せられて来る負傷者を治療した。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「山の手におると、
乾
(
かわ
)
くような気がすると、
八千代
(
やちよ
)
さんはいうているなあ。
此家
(
ここ
)
へくると、ジュウっと、水が
滲
(
し
)
みわたるようじゃというてたが、わしもそう思います。」
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
八千代
(
やちよ
)
とぞ鳴く
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
八千代
(
やちよ
)
さんは、
一寸
(
ちよつと
)
薄化粧
(
うすげしやう
)
か
何
(
なに
)
かで、
鬢
(
びん
)
も
亂
(
みだ
)
さず、
杖
(
つゑ
)
を
片手
(
かたて
)
に、しやんと、きちんとしたものであつた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と云って少しも
平生
(
へいぜい
)
と変りはありませんから、夕べは玉つばきの
八千代
(
やちよ
)
までと深く契ったようだと思い、お母さんも安心して居ります。唯
気遣
(
きづか
)
いなのは嫁でございます。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
白井
(
しらゐ
)
さんの
家族
(
かぞく
)
が
四人
(
よにん
)
、——
主人
(
しゆじん
)
はまだ
燒
(
や
)
けない
家
(
いへ
)
を
守
(
まも
)
つてこゝにはみえない——
私
(
わたし
)
たちと、……
濱野
(
はまの
)
さんは
八千代
(
やちよ
)
さんが
折紙
(
をりがみ
)
をつけた、いゝ
男
(
をとこ
)
ださうだが、
仕方
(
しかた
)
がない。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
私
(
わたし
)
は
息
(
いき
)
をついて
言
(
い
)
つた、
八千代
(
やちよ
)
さんが
來
(
き
)
たのである、
四谷坂町
(
よつやさかまち
)
の
小山内
(
をさない
)
さん(
阪地滯在中
(
はんちたいざいちう
)
)の
留守見舞
(
るすみまひ
)
に、
澁谷
(
しぶや
)
から
出
(
で
)
て
來
(
き
)
なすつたと
言
(
い
)
ふ。……
御主人
(
ごしゆじん
)
の
女
(
をんな
)
の
弟子
(
でし
)
が、
提灯
(
ちやうちん
)
を
持
(
も
)
つて
連立
(
つれだ
)
つた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“八千代”で始まる語句
八千代椿