“小山内”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
おさない	75.0%
をさない	25.0%

おさない

小山内（おさない）さんが土曜劇場、……だったか自由劇場だったか、いや土曜劇場だったな慥（たし）か、あれをやっていた当時のことを知ってるだろう

陽気な客 (新字新仮名) ／ 山本周五郎(著)

庭の山茶花（さざんか）も散りかけた頃である。震災後家を挙げて阪地に去られた小山内（おさない）君がぷらとん社の主人を伴い、倶（とも）に上京してわたしの家を訪（おとな）われた。

十日の菊 (新字新仮名) ／ 永井荷風(著)

をさない

實（じつ）は其（そ）の以前（いぜん）に、小山内（をさない）さんが一寸（ちよつと）歸京（ききやう）で、同行（いつしよ）だつた御容色（ごきりやう）よしの同夫人（どうふじん）、とめ子（こ）さんがお心入（こゝろいれ）の、大阪遠來（おほさかゑんらい）の銘酒（めいしゆ）、白鷹（はくたか）の然（しか）も黒松（くろまつ）を、四合罎（しがふびん）に取分（とりわ）けて

雨ふり (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

と私（わたし）は息（いき）をついて言（い）つた、八千代（やちよ）さんが來（き）たのである、四谷坂町（よつやさかまち）の小山内（をさない）さん（阪地滯在中（はんちたいざいちう））の留守見舞（るすみまひ）に、澁谷（しぶや）から出（で）て來（き）なすつたと言（い）ふ。……御主人（ごしゆじん）の女（をんな）の弟子（でし）が、提灯（ちやうちん）を持（も）つて連立（つれだ）つた。

露宿 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

小	常用漢字 小１ 部首:⼩ 3画
山	常用漢字 小１ 部首:⼭ 3画
内	常用漢字 小２ 部首:⼌ 4画