“兒童(こども)” の例文
新字:児童
市街(まち)の中程(なかほど)に大(おほ)きな市場(いちば)がある、兒童(こども)は其處(そこ)へ出かけて、山のやうに貨物(くわもつ)の積(つん)である中(なか)にふんぞり返(かへ)つて人々(ひと/″\)の立騒(たちさわ)ぐのを見(み)て居る。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
兒童(こども)のすべり臺を水が落ちると思へば間違ひはない。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
櫻(さくら)の皮(かは)を剥(むか)されては大變(たいへん)と、兒童(こども)は早速(さつそく)親父(おやぢ)の言(い)ふ通(とほ)りになつて其(その)翌日(よくじつ)から平常(いつも)の如(ごと)く學校(がくかう)へ行(ゆ)く風(ふう)で家(うち)を出(で)た。けれども決(けつ)して學校(がくかう)には行(い)かない。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
伸一先生(しんいちせんせい)の柔和(にうわ)にして毅然(きぜん)たる人物(じんぶつ)は、これ等(ら)の教訓(けうくん)を兒童(こども)の心(こゝろ)に吹(ふ)き込(こ)むに適(てき)して居(ゐ)たのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
親父(おやぢ)といふは煙管(パイプ)の旋盤細工(ろくろざいく)を業(げふ)として居る者(もの)で、鷄(とり)の鳴(な)く時から日の晩(くれ)るまで旋盤(ろくろ)の前(まへ)を動(うご)いたことのない程の、ブリダア市(まち)では珍(めづ)らしい稼人(かせぎにん)であるから、兒童(こども)の言(い)ふ處(ところ)を承知(しようち)する筈(はず)もない。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)