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ひとづ
ふりがな文庫
“
人伝
(
ひとづ
)” の例文
旧字:
人傳
思いの
丈
(
たけ
)
を書き綴って、
人伝
(
ひとづ
)
てに送っても返事が来ず、
到頭
(
とうとう
)
お
終
(
しま
)
いには、多与里の姿を見ただけでもうるさそうに顔を反ける左京です。
奇談クラブ〔戦後版〕:02 左京の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼は
人伝
(
ひとづ
)
てにこの事を聞いたとき、政治家の傍、あれだけの趣味人である老公が、舌に於て最後に到り付く食味はそんな簡単なものであるのか。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「お
人伝
(
ひとづ
)
てには、ちと申し兼ねる大事です。
相国
(
しょうこく
)
へ
直々
(
じきじき
)
に、お会わせ下さるならば申しのべるし、さもなくば、このまま立ち戻る所存でござる」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人伝
(
ひとづ
)
てにては何分にも靴を隔てて
痒
(
かゆき
)
を掻くの
憾
(
うらみ
)
に堪へぬからです、
今日
(
こんにち
)
に
至
(
いたつ
)
ては、
強
(
しひ
)
て貴嬢の御承諾を得たいと云ふのが私の希望では御座いませぬ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
或温泉にゐる母から
息子
(
むすこ
)
へ
人伝
(
ひとづ
)
てに届けたもの、——桜の
実
(
み
)
、笹餅、
土瓶
(
どびん
)
へ入れた
河鹿
(
かじか
)
が十六匹、それから土瓶の蔓に
結
(
むす
)
びつけた走り書きの手紙が一本。
貝殻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
それで暇を取りましたが、看護婦にはなれないものですから、
雑仕婦
(
ぞうしふ
)
になって、あちこち転々している由を
人伝
(
ひとづ
)
てに聞いているだけで何年か立ちました。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
読者のうちにはそういうことに気がついている人は多いであろうが、わざわざ著者に手紙をよこしたりあるいは
人伝
(
ひとづ
)
てに注意をしてくれる人は存外きわめて稀である。
随筆難
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
千之丞はかねて千倉屋の娘に
懸想
(
けそう
)
していて、町人とはいえ相当の家柄の娘であるから、
仮親
(
かりおや
)
を作って自分の嫁に貰いたいというようなことを
人伝
(
ひとづ
)
てに申し込んで来たが
半七捕物帳:33 旅絵師
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
人伝
(
ひとづ
)
てに聞及びました所では、昨年の暮ちかく上皇様には、
太政官
(
だいじょうかん
)
の図籍の類を諸寺に移させられました
由
(
よし
)
でございますが、これも今では少々後の祭のような気もいたすことでございます。
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
大統領は
恭
(
うやうや
)
しくたたずんでいる機密局長の顔をじっと見つめた。むろん顔見知りではあるが、直接口を利いたことは殆んどなかったので、
人伝
(
ひとづ
)
ての噂以上に彼の人物を知っているとは云えなかった。
偉大なる夢
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
が、幸いなことに、その老母は、秀吉の家臣で、近ごろ世に評判されている
賤
(
しず
)
ヶ
嶽
(
たけ
)
七本槍の勇士の一名、脇坂甚内
安治
(
やすはる
)
の家に預けられていると
人伝
(
ひとづ
)
てに聞いている。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夫人は御丈夫そうに見受けられ、お子さんも大勢お持ちのようでしたが、暫く立った後に
人伝
(
ひとづ
)
てに聞きましたら、夫人も御主人と同じ病気でお亡くなりになったそうでした。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
人伝
(
ひとづ
)
てに聞及びました所では、昨年の暮ちかく上皇様には、
太政官
(
だいじょうかん
)
の図籍の類を諸寺に移させられました
由
(
よし
)
でございますが、これも今では少々後の祭のやうな気もいたすことでございます。
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
文飾などはいらぬ。また、わしが豊前へ下ることも、
人伝
(
ひとづ
)
てに聞きおろう。要は、腕をみがいて汝も豊前へ下れというまでのことだ。生涯でもこちらは待つ。自信を
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人伝
(
ひとづ
)
てに聞きますと、山上は依然、荒涼として廃墟のままだそうですが、その後、横川の和尚
亮信
(
りょうしん
)
や、
宝幢院
(
ほうとういん
)
の
詮舜
(
せんしゅん
)
や、
止観院
(
しかんいん
)
の
全宗
(
ぜんそう
)
や、また
正覚院
(
しょうかくいん
)
の
豪盛
(
ごうせい
)
とか、
日吉
(
ひえ
)
の
禰宜行丸
(
ねぎぎょうがん
)
などの
硯学
(
せきがく
)
たちが
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
伝
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
“人”で始まる語句
人
人間
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