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ちうじゆん
印度洋中の
氣※程變化の
激しいものはない、
今は五
月の
中旬、
凉しい
時は
實に
心地よき
程凉しいが、
暑い
時は
日本の
暑中よりも一
層暑いのである。
つい
先月の
中旬である。はじめて
外房州の
方へ、まことに
緊縮な
旅行をした、その
時——
聞者哉其趣きならば汝は立派な
好男子也併しながら忠兵衞妻は
餘程好者なりと
戯ふれられしかば長庵
眞顏にて
否さ世には
相縁奇縁と申事も御座候と申けるは如何にも
不敵々々しき曲者なり越前守殿如何に忠兵衞長庵の申立
而已にては
胡亂なり先月
中旬の
頃其方が
妻富儀長庵と
密通の場を
此は……しかし、
菖蒲、
杜若は——
翌日、
湯の
山の
水を
處々見た、
其處にも、まだ
一輪も
咲かなかつた。
蕾んだのさへない。——
盛は
丁ど
一月おくれる。……
六月の
中旬だらうと
言ふのである。