“ゆば”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ユバ
語句割合
湯葉36.0%
温泉場24.0%
弓場12.0%
湯場12.0%
湯皮4.0%
湯婆4.0%
湯波4.0%
豆腐皮4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道の細くなつたり、坂になつた所になりますと私等は車を降りて歩きました。ある丘のやうになつた村では、従兄が母に命令いひつかつて湯葉ゆばを買ひに行きました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
それは日名子ひなこ氏に案内されて街の中のどこかの共同温泉場ゆばを見に行ったとき、私たちの目の前には一人の若い女が現れた。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
氏人たちをびつどえて、弓場ゆばに精励させ、棒術ほこゆけ・大刀かきに出精させよう、と謂ったことを空想して居る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
伝説に似た二三の高僧連の遊錫ゆうしゃくのあとを記録にとどめているに過ぎないし、物を温むる湯場ゆばも、空が冷えれば、人は逃げるように里に下る時とところなのですから、ある夜のすさびに
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
けれども、淡泊たんぱくで、無難ぶなんで、第一だいいち儉約けんやくで、君子くんしふものだ、わたしすきだ。がふまでもなく、それどころか、椎茸しひたけ湯皮ゆばもない。金魚麩きんぎよぶさへないものを、ちつとはましな、車麩くるまぶ猶更なほさらであつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
不足ふそくへた義理ぎりではないが……つたとほ干瓢かんぺう湯皮ゆば見當みあたらぬ。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
材料はお定まりの湯婆ゆばと豆腐と生麩なまぶ、あとは野菜、ところが魚鳥も及ばぬ美味珍味、山人ことごとく悦に入り、持前の健啖振りに、いくらでも持ってこいという勢い
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)
山家やまが御馳走ごちそう何処いずくも豆腐湯波ゆば干鮭からざけばかりなるが今宵こよいはあなたが態々わざわざ茶の間に御出掛おでかけにて開化の若い方には珍らしくこの兀爺はげじいの話を冒頭あたまからつぶさずに御聞おききなさるが快ければ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
豆腐皮ゆば 二二・八五 五一・六〇 一五・六二 六・六五 〇・四六 二・八二
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)