“湯場”の読み方と例文
読み方割合
ゆば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ついこの間雨が降って、かみの方から砂を押し流して来るまでは、河の流れがまるで違った見当を通っていたので、あすこへ湯場ゆばを新築するつもりであったのだと云う。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
伝説に似た二三の高僧連の遊錫ゆうしゃくのあとを記録にとどめているに過ぎないし、物を温むる湯場ゆばも、空が冷えれば、人は逃げるように里に下る時とところなのですから、ある夜のすさびに
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
幸「初めてで勝手が知れぬから、代りばんこに気を付けて、湯場ゆば危険けんのんだから」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)